Above & Beyond

日々のアウトプット記録

ワイドディスプレイを購入した

リモートワークだと自分の家の環境が大事になってくるので、色々整備をしています。 宅内ネットワークのギガビット化やPCの新調などをしてきたのですが、今回はディスプレイを新しいものに変えたので、その事を書きます。

設置してみたところはこんな感じです。ちょっと小物を整理できていないので、ゴチャッとしてます。 f:id:kabukawa:20220109131940j:plain

何が問題だったか

元々使っていたのは BenQ 27型LCDワイドモニター GW2750HM という27インチのフルHDLEDバックライトの機種です。 確かPC DEPOの新年の安売りで8年くらい前に購入したものです。

大きな問題というのは無いのですが、使っていてちょっとなんとかしたいなと思っていたことが幾つか。

  • フルHDだとウィンドウを並べて表示するには手狭になってきた
  • 本体内蔵のスピーカーの音がだいぶ貧弱
  • ディスプレイスタンドが高さが変えられない
  • 入力がHDMIとDVI、D-Subのみ

購入当時としては十分なスペックだったものの、リモートワークで使うには物足りない所が出てきた、という感じです。 昨年夏にPCを新調した時にディスプレイは変えなかったのですが、半年使ってみてディスプレイも変えたいなと思うようになった、ということですね。

何を買ったか

HUAWEI MateView GTという34インチのワイドディスプレイを購入しました。 年始の初売りで58800円に値下がりしていて、ポイントアップも含めると57000円くらいになるので、結構安く買えたと思います。

これはAmazon限定機種でスタンド一体型のスピーカーが付いています。 Amazon以外の量販店などではStanderd Editionというスピーカー無しのモデルが6万円くらい(ポイントを含めると55000円くらい)で売っています。 ディスプレイアームを付けたりするにはスピーカーは逆にじゃまになるのでそっちのほうが良いかとも考えたのですが、そちらのモデルにはUSB-Cの映像入力が省かれています。 次にディスプレイを購入する時はUSB-Cで繋げる機種にしたいなと考えていたので、結局Amazon限定の方にしました。

ちなみに比較検討していた機種としてはLGのUltraGear 34WP65C-Bを考えていました。 こちらのほうが5000円くらい安かったので最後まで迷いました。 しかし入力にUSB-Cが無いのとコネクタ類が真後ろに向いて刺さる(下向きに刺さって欲しかった)のでやめました。

開封の儀

取り敢えず箱がでかいです。デイスプレイ本体の幅が80cmちょい有るので、箱もそれなりですね。 配送をしてくれたヤマトのお兄さんが不在だと嫌(うちは4階かつエレベータなし)なので、事前に電話で在宅を確認してから持ってきた位です。

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付属品は電源(USB-C)とディスプレイ接続用ケーブル3本(DisplayPort - DisplayPort、USB-A - USB-C、USB-C - USB-C)と簡単な取説のみ。 特にドライバなどもなく、シンプルですね。

組み立ても難しいことはなく、スタンドをディスプレイ裏にカチッとはめるだけです。 ディスプレイ自体の重さが結構ある(6kgくらい)ので、取説に書かれている通りディスプレイを下に置いて上からディスプレイを嵌めてから立てる、というのがポイントですね。

数日使ってみて

使い始めて数日なのですが、使ってみての感想を書いてみたいと思います。

良かった所

■ 画面が広い。

  • 単純にディスプレイの横幅が65cmから80cmになったので、広くなりました。(高さはほぼ同じです)
  • ベゼル幅も細くなったので、外寸以上に横が広くなった印象があります。

■ 解像度が上がった。

  • 1920×1080(フルHD) だったものが3440×1440(WQHD) になり、精細度が上がりました。
  • 倍率を上げないでそのまま使えます。(このサイズで4Kだと字が小さくなりすぎるので)

■ 湾曲ディスプレイの没入感は結構凄い。

  • 仕事で湾曲ディスプレイってどうよ?と不安は有ったのですが、1日で慣れました。(最初は少し酔いそうだった)
  • 視界の中にデスクトップ全体が入るので、全体を見て作業ができていい感じです。

■ スピーカー

  • すごく良い訳ではないけど、以前のものに比べれば大分いい感じ。
  • ビデオ会議での音声が結構はっきり聞こえるので、これは嬉しい誤算。
  • スピーカーをタッチして音量調節ができるのは地味に便利。

イマイチだった所

■ ディスプレイスタンド

  • 奥行きが結構あるので、机が狭く感じる。
  • デイスプレイアームは今のスタンドを外さないとできない。こういうのを付けてディスプレイ裏に隠していたPC等を設置できなくなった。

その他

■ ゲーミング関連

  • そもそもゲームしない人なので、リフレッシュレートの差はあまり体感できない。
  • Free Syncがデフォルトで無効になっていると知らなかった。
  • スピーカーを7色に光るようにできる。たまに有効にして気分を変えている。

■ ワイド化

  • 全画面表示をすると横に広すぎなので、だいたい半分にして使っています。
  • Windows11 だとスナップウィンドウでいい感じに画面上で並べられるので便利。Windows11にしといて良かった点かも。

元のディスプレイは

元のディスプレイは壊れた訳ではないので活用したいと思っていますが、サイズが結構大きいのでどういう使い方が良いのか考え中です。 縦置きにしてコードの読み書きに使うのに縦置き設置すると、結構な圧が有るかなぁ。 設置してみたら、また何か書くかもしれません。

まとめ

ディスプレイを新しいものに変えた話を書きました。 総じて今の所の印象は「買ってよかった」です。 ワイドかつ湾曲というのは慣れは必要だと思いますが、個人的には良かったと思っています。 あと、机の奥行きは有ったほうが良いなと改めて感じました。 55cmの奥行きは団地にはピッタリなんだけど、ディスプレイ設置には足りない。

おまけ

ここ一年くらいの環境改善のエントリです。参考になるものがあれば。

kabukawa.hatenablog.jp

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Spacial Chat、始めました。

現弊社のエメラダ株式会社は、入社時から基本的にリモートでの仕事になっています。

課題感

通勤をしなくて良いので、東京までの通勤時間の長い自分にとってはリモートワーク前提というのはとても働きやすいのですが、 入社時からリモートだとどうしても横の繋がりが希薄になりがちですね。

弊社でもご多分に漏れず、エンジニアの間で

  • ちょっと聞きたいけど、わざわざビデオ会議をする程でもないので聞けない
  • 他の人が何をしているのかが分かりづらい
  • 雑談するような場が無くて、お互いの距離感が掴みづらい
  • かと言っていまさら出勤を再開するというのも何か違う気がする

といった課題がありました。

それを解決するための試みとして、GoogleMeetのブレイクアウトセッションを使った帰りの会というのを実施してみたりもしたのですが、 今ひとつしっくり来る感じではなかったように思います。

Spacial Chat

このままだと良くないなと思って、始めたのがSpacial Chatです。

spatial.chat

いわゆるバーチャルオフィスと言うか、TV CMで見かける oVice とかと同じ様な事ができるサービスになります。

色々ある中でSpacial Chatを使ってみようと思ったのは、無料プランが有ることです。 試しに始めてみるという時に、料金が、というと小さな会社では結構ハードルが上がるのではないかと思います。 勿論、無料であるゆえの制限はあるのですが、取り敢えず使ってみようと言う時には無料で使えるのはありがたい。 (お金を払う気がないということではなく、お試しでも始めやすいという意味です、念の為)

という事で始めてみました。

メールアドレスを登録してSpaceを最初に作ります。

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登録できると、ログインページのURLと管理ユーザーのログインページURLが記載されたメールが登録したメール アドレスに届くので、そのリンクを踏めばスペースに入れます。メチャクチャ簡単です。

どんな感じか

取り敢えずどんな感じで使っているかの画面を紹介します。

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標準で用意されている背景の中でオフィスっぽいのをそのまま使っています。

ログインすると自分を示す丸いアイコンが表示されます。カメラOFFの時はアイコン、カメラONのときはカメラ映像になります。

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それぞれのアイコンを近づけると相手に声が届いて、離すと声が小さくなっていくような仕掛けになっています。 リアルのオフィスと同じ様に、近くの人の声はよく聞こえて遠くの人の声は聞こえない、というのを再現している感じです。

画面共有、チャット(全体、個別)、メガホン(Roomにいる全員に声が届くツール)の他にも、動画を貼り付ける機能などもあります。 それらは画面の下にあるこんな感じのボタンで操作します。

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基本的には普段はカメラもマイクもOFFの状態でOKなので、常に接続しっぱなしで落ち着かないってことはないです。 なにか話しかけたいことが出来たら、アイコンを近くに持っていって、マイクをONにして話しかけます。 話しかけられると声が聞こえるので、それが聞こえて相手もマイクをONにすると会話が始まります。 その際にカメラをONにしなくても大丈夫です。

Zoom等と同様に画面共有等もできるので、サービスの画面を見ながら打ち合わせをする、というようなこともできます。 上手く使えばエディタの画面を見せながらモブプログラミングなんかもできますね。(まだやったことはないですが)

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工夫している点

エンジニア以外も利用しているので、電話中とか他の打ち合わせ中など、話しかけられたくない時もあります。 Spacial Chatにはステータスを表示する機能がないので、

  • 話しかけられても問題ない デスクワークエリア
  • 話しかけられたくない時に使う 電話/面談中エリア
  • ちょっとした打ち合わせに使う プチ会議エリア
  • 休憩で雑談ができる 雑談・休憩エリア

という4エリアに分けて、各自がアイコンを移動してステータスを表すというルールにしています。 これにより、取り込み中に話しかける恐怖というのが軽減されました。

あと、ログイン画面だったり、各部屋の背景画像は自分で好きなものをアップロードできるので、 無味乾燥な感じにならないようにしています。

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他のツールとの使い分け

チャットはSlack、ビデオ会議はGoogle Meetを使っていますが、いまのところそれはそのまま使っています。 それらでは抜け落ちていた緩いつながりをSpacial Chatで補完しているので、どちらかだけでOKという事にはなっていないです。 この緩さがいまのところ良い感じに作用しているので、暫くはこのまま使い続けるんだろうなと思います。

導入した効果だと思っていること

まだ始めてから2週間位ですが、他のメンバーと話をする機会が明らかに増えました。

以前からSlackとかでの会話は有ったのですが、実際に話したほうが早いこともありますし、話をする心理的障壁が無くなってきているかなと実感します。

リアルオフィスだと、ちょっと話しかけてその場で立ち話をして解決、みたいなことが有ったと思うのですが、あの感じに近いことが起きつつあります。

また、周りで話しをしているとなんとなくそれが聞こえてくるので、話に割り込んでみたりとかも自然発生していて面白いなと思います。

アイコンを近づければ話せるというのは分かりやすいインターフェースなので、エンジニア以外の人も結構使ってくれているようです。

まとめ

Spacial Chatを導入したら意外にみんなが楽しく使ってくれていて、良かったな、という話でした。 これで終わりという訳ではないですが、こういう工夫がサクッと受け入れられることは、良いですよね。

最後に、弊社ではエンジニアを募集中です。 これを読んで興味を持っていただいた皆様からの応募をお待ちしています。 カジュアル面談も随時受け付けていますので、お気軽にどうぞ!

f:id:kabukawa:20211211003218j:plain www.emerada.co.jp

Visual Studio CodeがWebブラウザで動くようになった。

Visual Studio Code for the Web というのがパブリックプレビューで公開された、という記事を読んだ。

dev.classmethod.jp

Microsoftの発表はこれ。 azure.microsoft.com

前回書いたCloudReady環境で、Linux環境が動かなくてもWebブラウザだけで使えるVS Code。 これは試さないと、ということで早速試してみての感想を書いていく。

取り敢えず開いてみる

このリンクを踏めばVS Codeがブラウザ上に表示される。 vscode.dev

開いてみるとこんな感じ。 f:id:kabukawa:20211023173711p:plain

ウィンドウ表示にすることがマイブームなので、Chromeの…メニューから [その他ツール]-[ショートカットを作成]でウィンドウ表示用ショートカットを作ってそこから起動するとこんな感じ。 URL欄とツールバーが消えて、ぱっと見メニューが無いこと以外は差異がわからない感じ。 f:id:kabukawa:20211023174044p:plain

こっちがWindows上にインストールされたVS Code f:id:kabukawa:20211023174240p:plain

ちなみにメニューはハンバーガーメニューになっていて、こんな感じで表示される。 (自分の好みでサイドバーを右に表示ているから右上にハンバーガーメニューがあるが、デフォルトは左上) f:id:kabukawa:20211023174517p:plain

見た目上の大きな違いはそのくらいで、ほぼVS Codeのまま。それほど違和感なく使えるのではないかと思う。

機能

見た目はまんまVS Codeだが、Webブラウザで動作する関係上、機能的には差異がある。

ローカルファイル編集

ChromeとEdgeでは編集ができるけど、Firefoxだとローカルファイルを参照できないらしい。 Safariでは使えるのかな。(Mac持ってないからわからない)

更にChromeでもフォルダは、システムファイルがあると以下のようなダイアログが出て開けない。(ファイルを直接指定すれば開ける) f:id:kabukawa:20211023175718p:plain

開けるフォルダだとこんな確認ダイアログが出て、開ける。 f:id:kabukawa:20211023175934p:plain

このあたりはセキュリティの関係もあって制限があるのだとは思うけど、万人に進められる状態とは言えないかなとは思う。

ターミナルが使えない

OS上にインストールされているわけではないので、ターミナルは使えない。開こうとするとこんなメッセージが表示される。 f:id:kabukawa:20211023175001p:plain このあたり、CloudShellに繋げて使えるようにする拡張機能とか出てくると面白いことになりそうだなと思う。

拡張機能

拡張機能は使えるものと使えないものがある。 現状、自分が普段使っている拡張機能のうち、使えているの4個。テーマは大丈夫そう。

使えているもの

使えていないもの

使ってみての感想

ブラウザが動く環境ならどこでもVS Codeが使える。しかも公式が提供している機能というのが一番のポイントだと思う。 少なくともCloudReady上でVS Codeが使えない問題は半分解決した訳で、個人的にはとても嬉しい。 拡張機能無しでも素のVS Codeで提供されている機能は多いので、多機能なエディタをいろんなデバイスで使えるのは素晴らしい。

もちろん問題点も有って、

  • 拡張機能の利用を前提とすると、普段遣いするのは厳しいかな。(拡張機能を理由にVS Codeを使っている人も多いだろうし)
  • メニュー表示などを日本語にする拡張機能も使えないので、英語表示は嫌という人にもおすすめしづらい。
  • ブラウザによる使える機能の差異がある。(これはブラウザ側の問題だけど)

問題点がプレビュー後に全て解決されるわけではないとは思うけど、個人的には現状でも十分にエディタとして使えているので、かなり有り難いなと思っている。 今後どうなっていくのか、とても楽しみなサービスだなと期待している。