02/04(月) は「ナビタイムの現場」に参加してきました。
会場は ナビタイムジャパン さんのイベントスペース。
青山通りに面してガラス張りで、メチャクチャきれいな会場でした。 通行人が「何をやっているのかな?」とチラチラ見ているくらい注目度が高い(笑)
目次
内容
今回のMCは市谷さんでした。
気がつけばだいぶ間が空いて、今年はじめてのDevLoveイベントへの参加です。 (調べてみたら、前回は11月ですから丸3ヶ月だった)
今回は NAVITIMEさん自身の事例で知見を共有していただける会ということで、とても楽しみにしていました。
非エンジニアが知識ゼロで始めた、開発チームマネジメント
大橋 章吾さん
自分のメモ。
NAVITIMEに入って13年目
企画として担当したコンテンツ
これまでの担当業務
- 企画渉外
- ユーザーヴォイスの分析担当
ユーザーヴォイスの分析担当になってみたら
- エンジニアの反応
- なんか来た
NAVITIMEの社員構成
- 8割がエンジニア(デザイナ5%、それ以外15%)
- 非エンジニアが少ない
- エンジニアとのギャップ
ギャップ
企画・渉外 | エンジニア |
---|---|
直感的 | 論理的 |
絶対を多用 | 絶対はない |
口語で対話 | コードで対話 |
力技で解決 | 技術で解決 |
競争社会 | 共生社会 |
ギャップをどう埋めたか
- 共通のゴールを見つける
- 成果は開発者へ
- エンジニアの反応
- 大丈夫そう
開発担当になった
- 開発チームの仕事の範囲
- 全くわからない
- そもそも開発って何やっているの?
- 顔削ってどうやって勧めているの
- プログラミング言語の違いって?
明確にしたい4点
やりがい | 活動指標 |
---|---|
進捗管理 | 仕事の悩み |
わからないなりにやってみる
各自に仕事を割り振って進捗を聞くスタイル
- こちらから確認するまで進捗状況がわからない
- 進捗報告が申告ベースでそれを信じるしかない
- 検証に上がらないと起きていることも分からない
どうしたら良いの?
- カイゼン・ジャーニー
社内で開催されたカイゼン・ジャーニー読書会に参加
開発はチーム全体で参加し、進め方を決めていくほうが安心
- 細かい周期で確認する
- 問題の振り返り時間があると課題に気付ける
- 何でも話しやすい雰囲気
- いきなり完成形ではなくトライ&エラー
それを「スクラム開発」ということを知る
- ウィーターフォールからアジャイルへ
活動指標
- エレベータピッチというフレームワークを使って
- 業務の目標に即して決める
- 1スプリント1週間。水曜始まりで実施。
- 毎日朝会をやる。
- 1ヶ月に1回はやってきたことの振り返りの振り返り。
- 朝会で看板ボードで確認し、進捗管理
振り返りの振り返り
- 月で良かったこと悪かったこと
仕事の悩み
- 技術が日進月歩
- みんなで解決する協力体制を作る
- チーム外の有識者に相談
- 誰がどんな技術に精通しているかを知っておく
- 薄いつながりが大事に
- 見積もりが難しい
- 時間で見積もり
- 現時点から着手寺内時間も含んだ見積もりになっているかも?
- ストーリーポイント
- 各個人ごとにタスクを検討する規模感を知ることができる
- 時間で見積もり
話しやすい雰囲気を作る
- 1on1 週1回一人15分で実施
リスク洗い出し
- それぞれが抱えている不安
- 不安をグルーピング
- 優先順位をつける
- 解決法をチームで話し合う
やりがい
- 開発メンバーがやりたいことを見つけてくる
新技術、トレンド
エンジニアの中にいると肩身が狭い
- できるだけ本を読む
- 積極的に聞く わからないことはその場で聞く(あとで聞くのは難しい)
- 得た知識・知見はすぐ実行
- 経験が足りなければ有識者を巻き込む
www.slideshare.net
メタ・レトロスペクティブ 〜スクラム導入期の試行錯誤録〜
矢野 雅大さん
スライドは公開されていないので、自分のメモで。
チームの現状
- 扱うプロダクト
- 経路探索エンジン
- プロジェクトの特徴
- 若手多めで有識者は少ない
- 開発の進め方
- 1スプリント1週間
現状にい至るまでの変遷
- メンバー満足度の増大
- 開発効率向上
ふりかえり試行錯誤機の前夜
成果 | 項目 |
---|---|
○ | 属人化の解消 |
○ | 内部改善 |
☓ | ふりかえり |
目指すふりかえり像
- 合意/アクション
試行錯誤期前夜のふりかえり
- 教科書的な基本は抑えていてふりかえりを行っていた
- メンバーが多い&よく書く&スプリント期間が2週間
- メンバーが書き出す「経験したこと/感じたこと」が多すぎ
話を掘り下げにくい
- 改善の余地あり
ふりかえり担当開始時の自分
- 知識も経験も不十分
- でもやる気だけはあった
ふりかえり(1回め)
- 深い議論をできるように細かいワークをt繰り込めばうまくいくかな?
- 混乱しまくって失敗!
- プランニングの先輩に相談
- 精神的負荷を軽減して折れないようにする
ふりかえり(2回め)
ふりかえりをふりかえりの始まり(メタレトロスペクティブの始まり)
- スクラムマスター会の始まり
- 試行錯誤
でもうまくいくわけではない!
ふりかえり(3回目)
方針の対立、ゴールを決めるための議論で時間切れ
良い悪いではなく、背景にある理由をきちんと見る
- そうすると見えなかった問題を可視化できる
でも、めげない
- 試行錯誤回数が増えてきたので、それを分析すればうまくいかないケースを可視化できるのでは?
- 戦歴表からわかった作戦を使ってみる
ふりかえり(6回目移行全部)
- うまくいくようになった。
- うまくいくことはわかったけど 理屈がわからないからモヤモヤ
色々な人に教えを請うた
古典には普遍的なことが書かれている
- 古典に書かれていることを用いれば腹落ちするのではないか?
- 孫子曰わく
- ちゃんと準備をすれば水を谷に流すように物事は進む
- 知識を整理して仮設的な作戦を立てた
見えてきた勝利の方程式
- メンバー全員が納得する
- チームの労働環境を改善する
- 具体的で実現可能な小さなアクションを決める
作戦1
- 幅優先モード
- 深さ優先モード
作戦2
- タイムライン
- 重要度
作戦3
- ホワイトボードを包囲する
- 貼れるホワイトボードを机に広げて、それを参加者で囲む。
作戦4
- 動的に付箋を整理する
- ツリーになると追いやすい
- でも、人数を考えないとファシリテーターが大変
ふりかえりを振り返る
- 自分のチームに最高の改善が勝ち取れる
QA
誰がどんな技術に興味を持っているかを知っておくについて、何かツールを利用していますか?
- Slackの中で会話しているのを見て。見つけたらそのチャンネルに入ったり、10n1で口頭で、など。
元々現場がスクラムを行っているという土壌があったのでしょうか? 非エンジニアの方がエンジニアに向けて、スクラムやろうぜ!というのはハードルが高そうな気がしまして
- エンジニアの割合が多かったというのもありもともと現場がそういうモチベーションがあった。
ふりかえりのデータ化はどのようにされていますか?
- ホワイトボードや壁にはられた付箋をCOnfluenceに写真で撮って残す。
- KPTの個数は残していないが、決まったアクションは残すようにしている
歴史ある巨大コードを20代の方々だけでメンテしているのがすごい… ドキュメントがしっかりしているのでしょうか?
- 意識的にリファクタリングを実施
- ドキュメントに助けられている面もある
1 on 1ではどのようなことをお話しするのですか?
- 一週間を振り返ってどうか?
- そこから派生する質問
- 質問攻めにならないようにフランクな話題
ナビタイムおじさんって社内でなんて呼ばれているのでしょうか
- イアンさん
1 on 1は毎週全員と行われているのでしょうか?
- 毎週やっている
- 15分と決めているので、その中で。
- なるべくまい週やるようにしている
チーム内の雰囲気作りが大事だと思うが、メンバー間の好き嫌いはどう対処するか?
- 仕事なので、雰囲気作りをしっかりする
- 何故嫌いなのかを聞く。そうすれば自分が対処できなくても誰かが対応できるかもしれないので。建設的な方向に。
ビジネスサイドと意見が合わない場合の対処は?
- 信頼貯金があったので、とにかくやろうよ。
- 仕事なので。
- 今でこそ信頼関係をもとに仕事が進められるけど、それ以前はどうだったかな?というのはある。
- トレードオフスライダー
- 最終的なゴールが満たせればいいけど。最低限のゴールを達成して段階的に
リーダーの指示待ちになってしまうメンバー
- 何がわからないかわからない
- 知識をきちんと積み上げるのが先
- 振り返りとかちょっとした場でのテコ入れは難しい
まとめ
去年から入手したいと思っていた海鮮ジャーニー缶もついに入手できました!
自分にとっては新年最初のDevLoveのイベント参加でしたが、実際に起ったことやその知見、知識を知ることが出来てとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。エンジニアが社員の8割というのは、エンジニアにとってはやりやすそうというイメージもありますが、ビジネスが回ってこそのエンジニアということもまた事実ですし、そういう意味での全体としての共生というのも会社の事業として進めるには重要な観点かな、と思いました。
ありがとうございました!