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日々のアウトプット記録

SIX 2019 〜技が共創し、藝があつまる〜 1日目

03/04(月) は「SIX 2019 〜技が共創し、藝があつまる〜」の1日目に参加してきました。

six.abejainc.com

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会場は グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール

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目次


SIX 2019 とは

イベントページから引用します。

SIX 2019は、株式会社ABEJAが主催する、社会実装のためのAIに関する最新事例、活用技術をお届けする2Dayカンファレンスです。
小売・流通・製造・物流・ITなど、様々な業界の事例やノウハウを、50以上のセッションや展示を通してお伝えいたします。


何故参加したか

1月に「ABEJA Platform 勉強会 - ハンズオン」というのに参加して、ABEJA Platformというものに興味を持ちました。

kabukawa.hatenablog.jp

AIの実装を運用までを含めたプラットフォームとして提供するというのは面白いと思うし、実際ビジネスの現場では必要だと思います。 そのノウハウやら事例を聞くことができるカンファレンス、ということで参加しました。


Timetable

Time Room Title Speaker
13:00~14:00 dev-a-1 技 特別講演 株式会社ABEJA 緒方 貴紀さん
14:20~15:00 dev-d-2 DeNAにおける先端AI技術活用のチャレンジ 株式会社ディー・エヌ・エー AIシステム部 副部長 内田 祐介さん
15:20~16:00 dev-d-3 機械学習による広告クリエイティブの制作支援と生成 株式会社サイバーエージェント AI Lab Research Scientist 山口 光太さん
16:20~17:00 dev-a-4 もうブラックボックスとは呼ばせない ~機械学習を支援する情報可視化技術 お茶の水女子大学 理学部情報科学科 教授 伊藤 貴之さん
17:20~18:00 dev-a-5 ABEJAに投資した事業会社トップが語る「本⾳」と「夢」 株式会社NTTぷらら 代表取締役社長 板東 浩二さん
さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中 邦裕さん
Tably株式会社 代表取締役 Technology Enabler 及川 卓也さん

内容


技 特別講演

株式会社ABEJA 緒方 貴紀さん

speakerdeck.com


当日の発表スライドをいくつか貼ります。

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ABEJA社の主に技術面に特化した現在・過去・未来の講演。

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Entrepreneurship 両者の円環を推進する原動力

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技という観点でテクノロジーを振り返る

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アルゴリズム/モデルの進化

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R&D

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ABEJA Accelarator

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前段のプロセスを圧倒的に効率化

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2019年のサービス構成

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感想:

  • Abeja Platform以外は知らなかったので、全体像を知ることができたのは良かった。
  • 全体が整理されていて見やすく、わかりやすかった。
  • ABEJA Accelaratorは、有りそうで無かったサービス。使う側にとっては有り難いと思うので今後が楽しみ。

DeNAにおける先端AI技術活用のチャレンジ

株式会社ディー・エヌ・エー AIシステム部 副部長 内田 祐介さん

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https://six.abejainc.com/assets/pdf/reports/dev-d-2.pdf


DeNAのAI技術活用の考え方

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AI技術の蓄積と活用

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AIサービス応用を実現するための組織体制

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社内勉強会を定期的に開催

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OSS公開もしているとのこと

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kaggle参加への支援も

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kaggler募集中とのこと

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kagglerが関わった案件とこれまでの実績

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事例紹介


感想:

  • 先端AI技術活用に取り組むための体制や、バックアップの仕掛けが興味深かった。会社全体で取り組んでいる感じ。
  • 自動運転とかそのあたりへの取り組みは事例も色々なところで見聞きするけど、かなり深く取り組んでいる印象。
  • kaggle への取り組みが技術レベル向上だけでなく実際の案件対応もされているのが凄いなと思った。

機械学習による広告クリエイティブの制作支援と生成

株式会社サイバーエージェント AI Lab Research Scientist 山口 光太さん

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https://six.abejainc.com/assets/pdf/reports/dev-d-3.pdf


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CyberAgent AI Lab

adtech.cyberagent.io

ここに書かれている内容を発表されたのではないかと思う。

デジタル広告とAI

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CyberAgent AI Labのプロジェクト

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クリック予測と落とし穴

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クリエイティブ編集支援

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広告の理解

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デジタル広告とAI

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感想:

  • アドテクとAIってどう結びつくんだろうと思っていたけど、こういうアプローチなのかと納得した。
  • 外向き(クリック予測や広告理解)だけではなく内向き(クリエイティブ編集支援)もやっているのが良いなと思った。
  • 個人的には内向きの支援に使うのはとてもいいことだと思うので、他にどんな事ができるんだろうということも注目していきたい。

もうブラックボックスとは呼ばせない ~機械学習を支援する情報可視化技術

お茶の水女子大学 理学部情報科学科 教授 伊藤 貴之さん

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https://six.abejainc.com/assets/pdf/reports/dev-a-4.pdf


情報可視化の定義

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御茶ノ水女子大だけにOCHA(オチャ)

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グラフだけ見ても駄目。注釈と突き合わせて考える。

可視化が有用な場面の例

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3つの立場

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問題解決型に焦点当てて、機械学習可視化の基礎研究の例

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ABEJA社との共同研究の例

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感想:

  • 明快で歯切れの良い話し方で聞きやすかった。
  • 機械学習の可視化はなかなかおもしろい。こういう基礎研究って大事だとおもうけど、あまり話を聞いたことがなかったのでとても良かった。
  • 共同研究の話も面白かった。もっとこういう研究成果が世に出てくれば面白いのに、と思った。

ABEJAに投資した事業会社トップが語る「本⾳」と「夢」

株式会社NTTぷらら 代表取締役社長 板東 浩二さん
さくらインターネット株式会社 代表取締役社長 田中 邦裕さん
Tably株式会社 代表取締役 Technology Enabler 及川 卓也さん

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[資料は公開されたら追記します]


事業を創り出すための課題。今日は右のHOWに焦点を当てて。

人と組織の問題

技術の問題

事業化の問題

技術者が事業を作ることの素晴らしさ


感想:

  • セッションとしてはAIの話というより、何に投資(お金という意味ではなく)をするのかという感じで受け取りました
  • スキルより熱意/情熱が大事というところは、起業家(田中さん)らしい視点だなと思いました。
  • ここで語られていた内容が日本でももっと認知されていってほしいなと思いました。

その他

展示会場の風景。

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まとめ

今回、SIXは初参加だったのですが、これだけ大きなイベントになっているというのがちょっと驚きでした。 会場にスーツ姿の人が沢山いたのを見て、AIもPoCで様子見というところからいよいよビジネスの世界に浸透し始めたのかな、という印象を持ちましたが、実際のところはどうなんでしょうね。 個人的には最後に聞いたセッションで話されていたように、先行事例は?とかリスクがというのを理由に未だにクラウドさえ懐疑的であったり、そうした事を自分事にするために社内に技術者を抱える会社があまり増えていなかったり、というのが結構リアルな現実なのではないかと思います。 ただ、そういう中でも、こうしてABEJAさんのような会社がこれだけ大きなイベントを開催していたり、AIに関する勉強会に参加すれば、非常に沢山のエンジニアが熱心に取り組んでいたりというのも、また実感するところです。 願わくは、社会を変えていく取り組みや事業、会社、人たちが、きちんと評価されて世界を変えていける日本になっていって欲しいし、自分もそのために微力ながら何かをやっていきたい。そんなことを思ったSIX 2019への参加でした。

2日目も参加するつもりだったのですが、1日ぶっ通しで参加すると結構体力を消耗するので、今回は自重しました。すいません。

最後になりましたが、SIX 2019、とてもいいイベントだったと思います。 参加できてよかったです。ありがとうございました!