DevRel Meetup in Tokyo #40 〜オウンドメディア成功の秘訣〜
04/03(水) は「DevRel Meetup in Tokyo #40 〜オウンドメディア成功の秘訣〜」に参加してきました。
会場は hoops link tokyo さん。
入り口が分かりづらいのですが、普通に銀行に入って、右奥にあるエレベーターで6Fまで上がります。 メチャクチャオシャレなスペースです。
目次
DevRel Meetup in Tokyo とは
前回の参加報告はこちらです。
タイムテーブル
Time | Note |
---|---|
19:00 | 開場 |
19:15 | 挨拶&会場紹介&自己紹介 |
19:30 | はてなが考えるオウンドメディア運用のポイント by 松本 尚哉さん@はてな |
19:50 | 休憩 |
20:00 | 『さくらのナレッジ』の運営から見えるもの by 法林 浩之さん@さくらインターネット |
20:20 | 勉強会メンバーから学んだ、明日から使えるオウンドメディア TIPS 3つ by 壽 かおりさん@シックス・アパート |
20:40 | LT1:IBMサイトに見るオウンドメディアのコアと変化 山下さん@IBM Developer編集長 LT2:自社ブログのファン獲得に成功した一つの作戦 m. ishizaki@イメージ情報システム さん LT3:(非公式)と(仮)のパラレルキャリア 生方可奈子 さん@株式会社ビットキー LT4:営業がいないヌーラボのオウンドメディア事例 井上美穂 さん@株式会社ヌーラボ |
21:00 | 懇親会 |
21:45 | 終了 |
内容
いつものように飲み物と食べ物が最初から提供されて、それらを飲みつつ摘みつつ緩やかに始まりました。 自分は飲んでいる薬の関係でアルコールは無し。 ソフトドリンクも提供されているのですが、自前で持ち込んだソフトドリンクを飲みながら参加です。
最初にMCの大泉(@beajourneyman)さんによるオープニング。
記念すべき40回目!そして平成最後の #devreljp はじまりました! pic.twitter.com/jcyTkYRskq
— kabukawa (@kabukawa) 2019年4月3日
これからのDEVREL MEEIUP
- 04月03日 DevReI Meetup in Tokyo #40 ← イマココ
- 04月14日 技術書典6@池袋
- 04月18日 DevReI/Beginners #4 @新宿
- 04月23日 DevReI/Community #2@口フトワーク
- 05月08日 DevReI Meetup in Tokyo #41 出版/編集
- 05月某日 DevReI/Eng1ISh #6
- 06月03日 DevReI Meetup in Tokyo #42
色々盛りだくさんで「DevRel春のパン祭り(但しパンは無い)」って感じですね!(笑)
名物の自己紹介、今回は人数が多いので一人15秒で。 この短い時間でもスマートに自己紹介できる皆さん、さすがエバンジェリスト達と思わずにはいられない。 そして参加者の多彩さは本当に凄い。 自分もそうだけどDevRelをやってないという人の参加も結構いるし、新規の参加者の割合も半分くらい。 しかも去年末くらいから参加者数がガンガン増えていて、今回も60名近く。 ついにDevRelの波が日本にも来たか!というお気持ちです。
今回のテーマは「オウンドメディア成功の秘訣」。
オウンドメディア、最近よく見かけるようになったけど、成功していると思えるものはそんなに多くないんじゃないか?という感覚があったので、そのあたりの話が聞けると良いなと思って参加しました。
尚、当日のツイートはトゥギャられていますので、こちらもあわせてどうぞ。
はてなが考えるオウンドメディア運用のポイント
松本 尚哉 さん@はてな
[資料は公開されたら追記します]
はてなのオウンドメディア支援について
はてなのサービス
コンテンツプラットフォームからオウンドメディア支援へ
- オウンドメディア専用CMS
- オウンドメディア編集支援
- ネイティブ広告
はてなのシステム基盤、コンテンツプラットフォームを活用
- WEBサービス運営で培ったノウハウやコンテンツ資産でオウンドメディア支援を展開
オウンドメディア支援からコンテンツプラットフォームへの還元
- 企業ユースの機能をユーザーへ
- ブログコミュニティの活性化
- コンテンツの多様化
はてなが支援するオウンドメディアの事例
採用広報
オウンドメディアを展開する商材・サービスの特徴
- 購入までに長期の検討が必要となる、関与度の高い 商材やサービス
- 購入・利用にあたり、サービスやブランドに対しての 好意度向上 が重要な要素となる商材やサービス
- 単純なPVだけでなく、記事の 反響 や読者との 関係性 を重視
オウンドメディアの役割や特性
ファネル分析 | トリプルメディア |
---|---|
[例]:内部ドキュメントの公開
[ポイント]:突出した質、ユニークな情報、特別感、気づき、学び
[例]:トレンドワードを簡潔に
[ポイント]:整理された資料、シェアしたくなる簡潔さ
[例::キャリア+αの話題
[ポイント]:一般的な話題×フックとなる要素
はてなが考えるオウンドメディア運用のポイント
- 目的に応じたメディア設計、目標設定
- 「読後感」を意識したコンテンツ設計
- コンテンツ流通、ソーシャルメディア他
- メディアのフェーズに応じた運用改善
ブックマークされる記事の特徴
内容 | 動機 |
---|---|
一般性のある話題 (キャリア、働き方) 専門的な話題 最新の情報、トレンド 社会問題 話題の人やモノ |
ユニーク・面白い・深い 気づき・学び 誰かに伝えたい ひとこと言いたい 応援したい 著者を知っている |
↓ | ↓ |
読ませる記事 | 感情、動機を起こさせる何か 「読後感」のデザイン |
はてブがSNSに拡散しやすいのは単なるブックマークだからではなく、ブコメに対するリアクションといった2次拡散も有るからだろうな、と昔から思っている。ブコメには賛否は有るけど。
— kabukawa (@kabukawa) 2019年4月3日
#devreljp
Google検索の勉強会でGoogleのエバンジェリストに聞いたのは「とにかく良いコンテンツを作る」ことが検索結果の上位に出るために必要な方法、という話とリンクするなぁ。
— kabukawa (@kabukawa) 2019年4月3日
#devreljp
最近感じた時代の変化。
— kabukawa (@kabukawa) 2019年4月3日
はてブ といえばはてなブックマーク
と思っていたけど
はてなブログを指していることを知ったとき。
#devreljp
『さくらのナレッジ』の運営から見えるもの
法林 浩之 さん@さくらインターネット
セッションの詳細は技術書典6で販売される本に詳しく書かれているということなので興味がある方はそちらも是非チェックしてください!
さくらのナレッジ
- さくらインターネットが運営するITエンジニア向け情報サイト
- 「ITエンジニアに役立つ情報&おもしろネタをホスティング・データセンター業界の最前線から全力でシェア!」がモットー
- 筆者陣が得たナレッジ(知識やノウハウ)を広く共有し、インターネットのさらなる発展に貢献することが目的
- 2013年4月1日開設
技術書典6にスポンサー(さくらのナレッジとして)出展されるとのこと。
- ス04 ペンネーム さくらのナレッジ編集部
さくらのナレッジ運営体制
- オウンドメディアチームにて運営
- 編集部員:3人
- 3人とも他の業務と兼務
- 100%の正社員は一人もいない
- 2人がエンジニア経験あり
- 先代編集長までは1人編集部だったらしい
- この他にシステム管理者やWebマーケティング担当者等でチームを編成
さくらのナレッジはさくらインターネットのメディアだが、話題は当社関連に限定していない。 オープンな技術や外部イベントも積極的に紹介
どうしてこうなったか?
- エンジニアは宣伝が嫌い
- 直接的なサービス紹介記事を載せても読んでもらえない
- そこでサービス紹介ではない記事も多く載せることになったのではないか(推測)
- さくらのナレッジは「さくらインターネットに関心を持ってもらう入り口」という存在
- 知ってもらうことが目的なので、営業色の強い記事はサイトの趣旨にそぐわない
- さくらのサービスはインフラ提供サービス
- さくらのサーバーで動けばどんなソフトウェアも対象
アクセス数、よく読まれる記事、主な検索ワード、アクセス傾向から推測される読者の要望、調査結果から描かれる理想像といったことが話されましたが、こちらは是非技術書典で販売される本の方で。
心の叫び
さくらのエンジニアが書いた
さくナレの記事を読みたい!
自団体の選手が盛り上げなくて
何がオウンドメディアだ!
伝えたいこと
イベントレポート半年書き続けている自分には、反応が良くないというのは分かるような、わかりたくないような、、、、
— kabukawa (@kabukawa) 2019年4月3日
#devreljp
勉強会メンバーから学んだ、明日から使えるオウンドメディア TIPS 3つ
壽 かおり さん@シックス・アパート
オウンドメディア勉強会
コンテンツ制作の協力者を増やそう!
社内の人に協力してもらうために
「オウンドメディアの目的を供していること」が前提
オウンドメディア運営で得られるもの
- ファンの獲得
- ロイヤリティ向上
- +副次的な効果 ここもアピール!
- 発信力獲得
- 他サイトでの転載・寄稿・露出
- テストマーケの場として
- 専門家に会いに行きやすい
協力者になりうる人が誰なのかを知る
社内 | 社外 |
---|---|
オウンドメディア編集部メンバー 広報 セールス エンジニア サポート 総務などなど ほぼ全部署のスタッフ |
コンテンツマーケ支援会社 編集プロダクション 業界のライターさんに直接 執筆が本業ではない専門家やファン パートナー会社の方の寄稿 コミュニティメンバー |
社内の人に協力してもらうためのアイデア
- 報奨
- はてブ数など目標値を満たした人に(数字で判断)
- 四半期ごとに編集部でMVPを選出(数字で判断しない)
- 仲間感を醸成するための バッジ、ステッカー 配布
- 書きたがらない人には喋ってもらって書き起こし
- セールスサポートメンバーはネタの宝庫 顧客の課題をヒアリング
- イベントレポートは写真素材と感想メモを貰って編集側で纏めるのもアリ
- 顔出しNGな人はキャラクターアイコンで
- 偉い人からアサインされる (ちゃんと根回し、大事)
社外:パートナーの企業や個人
- 自社の事業を支えるパートナー
- 「あのオウンドメディアに載りたい」と思ってもらえるメディアにしよう
- 自分たちも先方のメディアに書くことでバーターにすることもアリ
但し、こんな事件も発生しているので、なかなか難しい。
できれば社内や近い人が書くほうが良いと思ういくつかの理由
- オウンドメディアこそ、自社の独自性を出して欲しい
- プロメディアと「同じものを作ろう」は茨の道
- オウンドメディアを作り、反響を見ながら独自性を磨いていくのもあり
- ファンが知りたいこと
- 自社の専門性は?
- なぜ選ばれて、どう使われている?
- どんな思いで作っている?
- 業界の最新技術をどう見ている?
評価とかの話は去年の #devreljp でクラスメソッドの @hamako9999 さんが話していたことと共通するなぁ。 pic.twitter.com/c0ur5G48xG
— kabukawa (@kabukawa) 2019年4月3日
LT1:IBMサイトに見るオウンドメディアのコアと変化
山下さん@IBM Developer編集長
www.slideshare.net
TECHNOLOGISTS RULE THE WORLD 技術者が世界を変えていくお手伝いをする
- 技術情報を提供する
- 開発者と話をする
- 開発者にとって何が一番良いかを考える
- 開発者の「困った」を一緒に解決する
- 開発者をヒーローにする
という活動を支えている。
コンテンツから見る企業 Webの立ち位置
コンテンツ | 特徴 | |
---|---|---|
企業系(オウンド) | 手段 | 情報源・主観 |
ニュース系 | 成果物 | 取材・客観 |
まとめ系(キュレーション) | 成果物 | 集約・二次情報 |
SNS系 | 結果 | 場の提供 |
オウンドメディアあたり?
- 狭義では、企業が運営するウェブマガジンやブログ
- トリプルメディア
- KPI(key performance indicator)の変化
- [懐古]ページビュー↑↑
- お客様のアクション
日本 IBM Web サイト
企業 Web | 開発者向け 企業 Web |
---|---|
https://ibm.com/jp-ja/ | IBM Developer - IBM Developer |
技術者向けサイト
時期 | 特徴 |
---|---|
15年前 | がっつり製品・サービス寄りの記事が多い |
今 | 技術カテゴリによる分類が基本 |
Code Patterns
DevelopperWorksはIBM Developperに変わったのね。
— kabukawa (@kabukawa) 2019年4月3日
今はじめて知った、、、
IBM製品だけじゃなくLinuxとかOSSの話が結構載っていて、良かった。
#devreljp
IBM developerWorks 日本語版はIBM Developerサイトに移行
LT2:自社ブログのファン獲得に成功した一つの作戦
- ishizaki さん@イメージ情報システム
[資料は公開されたら追記します]
自社のブログで継続的に情報発信をし続けた結果、PVが上がって、ファンもできて、界隈での認知度も上がって良いことづくめという内容。
月に18本のエントリは仕事をしながらというのを考えると凄い。
発表については早速ブログの方にも書かれているようなので、そちらも参照してください。
imageinformationsystem.hatenablog.com
ブログ月18本は専任(仙人って変換されたけどある意味あっている(笑))じゃないと書くのは難しいですね。ちゃんと仕事として認めないと書くのは難しい気がします。
— kabukawa (@kabukawa) 2019年4月3日
#devreljp
LT3:(非公式)と(仮)のパラレルキャリア
生方可奈子 さん@株式会社ビットキー
[資料は公開されたら追記します]
スマートロックの会社、ビットキーさん
ブロックチェーンの基盤を使った鍵管理によって安全性を担保している
ワンタイムキーなどを使ったサービスも
LT4:営業がいないヌーラボのオウンドメディア事例
井上美穂 さん@株式会社ヌーラボ
分かりやすく書かれた資料が公開されていますので、こちらを参照してください。
資料で紹介されたいくつかのリンクを貼っておきます。
まとめ
今回もとても内容が濃くて、あっという間の2時間、という感じでした。
酒が入ってないので真面目に言いますけど、 #devreljp 毎回サイコーって思うので、もっともっといろんな人が参加してくれるといいな!
そして、登壇者、運営スタッフ、そして参加者の皆様、ありがとうございました!