DevRel/Community #1
02/25(月) は「DevRel/Community #1」に参加してきました。
会場は 株式会社ウフル さん。
何度かこの会場での勉強会に参加していますが、いつ行ってもオシャレなスペースですね! 写真は無いですが、ダンボール素材を使ったテーブルや椅子があったり、ステージ脇にはBE@RBRICKが飾ってあったり、おもちゃ箱のようです(笑)
目次
DevRel/Community とは
イベントの概要から引用します。
DevRelの中でも、”Community”に焦点を当てて深掘りするコミュニティです。
コミュニティは、人とのつながりを通して、製品・サービスの価値を伝え、社会へ拡散させる手段の一つです。
伝える価値のうち、高い技術力・製品力にフォーカスする場合、Developer向けコミュニティは有力な手段の一つです。
しかし、その目標、手法、成果が定義され、成功しているところはまだまだ多くなく、各社各様の実践を重ねている状況です。
そこで、このコミュニティに参加して、横のつながりを作り、コミュニティ立ち上げ・運営のノウハウやコツを学び合い、自社コミュニティをバージョンアップしていきませんか?
DevRel活動のうちのコミュニティに特化したMeetup、という感じでしょうか。
何故参加したか
たくさんの勉強会/Meetupに参加していて、コミュニティって面白いなと思っていたところにこのMeetupができたので、参加してみようと思いました。
タイムスケジュール
Time | Note |
---|---|
19:00 | 開場 |
19:15 | 挨拶&会場紹介&自己紹介 |
19:30 | 田中正吾さん@Node-RED User Group Japan |
19:50 | 千葉さん@Rancher JP |
20:10 | 休憩 |
20:15 | 大森さん@Cogbotコミュニティ |
20:35 | 小暮さん@IoT ALGYAN(あるじゃん) |
20:55 | 5分LTと懇親会 |
21:45 | 終了 |
内容
DevRel meetupといえば、感じたことや学んだことをツイートでバンバン発信するコミュニティです。 既に当日のツイートがトゥギャられていますので、こちらも是非。
今回のテーマは「コミュニティ秘伝のタレ」。
コミュニティ運営をされている方たちの経験から得られた様々な知見を共有していただきました!
内容の方は他の方が既に詳しく纏められているので、自分はツイート中心で。
Node-RED UG イベント運営するときの会場や準備のよもやま話
田中正吾さん@Node-RED User Group Japan
こちらのコミュニティ運営で得た知見。 コミュニティ運営の経験が豊富な人がたくさんいるので心配はないものの準備は大事、というお話でした。
まずは会場探し。
一番苦労するのはイベント会場探し。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
_φ(・_・
#devreljp
会場を探すにはスタッフの日程を調整する必要があるけど、調整した結果の日程で会場が押さえられるわけではない。 その逆も真なり、と。
みんなの予定の合う候補日が決まらないとイベント会場に打診しにくい
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
その逆もやってみたけどうまくいくえわけではない
むー、難しいなぁ。
#devreljp
会場を貸してくれる会社さんも増えたけど、事前に確認したり調整したりすることもたくさんある。
事前に確認したほうがいいこと
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
ざっと挙げてもこんな感じ
会場の基本情報や定員·
入退場方法,受付·
ネット環境·電源·
飲食·トイレ·自動販売機
マイク·プロジェクター
#devreljp
田中さんは、事前に確認することを纏めたチェックリストを作っているとのこと。 チェックリストがあれば聞き忘れを防ぐことができるし、後日同じ会場を使うことがあっても、それを見返せばいい、というメリットも有る。 これは確かに大事だし、あるといいなと思いました。
チェックリスト作るのはいいなぁ。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
#devreljp
チェックリストに載っていない項目で個人的に気になっているのは
- 「参加者」のWi-Wi利用可否
- 会場からの出入り(セキュリティ上の制限で、トイレに行くのにも会社の人にドアを開けてもらうなどの対応をして貰う必要があるところとか)
- 入館方法(正面が閉まっている場合にどこに入口があるのかとか)
- 受付場所と必要なもの(名刺が必要だったり、connpassのIDが必要だったりすることが多い)
というようなところですかね。
流れを押さえないと気持ちが込められない。さすがパッション駆動ですね。
流れを抑えていないと気持ちが込められない。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
なるほど。パッション駆動だなぁ。
#devreljp
司会のスライドに色々書いておくことは良いなと思いました。 喋らなきゃいけないことはたくさんあることはセッションを聞いていてすごく分かったし、書いてあれば参加者も見るので忘れていても突っ込んでもらえるし。
司会のスライドに色々書いておくこと。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
書いておけば忘れないので、確かにいいなぁと思いました。
(忘れても「後で見ておいてください」とか言えるし、誰かに変わってもらうこともできる、と)
#devreljp
感想:
- 自分は事前準備とかメチャ苦手なので、こうやってキッチリできるのは凄い。
- 個人的には本当の秘伝のタレはあのチェックリストだったんじゃないかと思われ。
Rancher JP立ち上げから2年と4ヶ月 これまでの牛の歩みを振り返ってみた
千葉さん@Rancher JP
[資料は公開されたら追記します]
こちらのコミュニティ運営で得た知見。 急激に拡大したコミュニティ運営を2年以上やってみて、苦労した点やこうすると良かったというお話。
ツイートにある通り、DevRel meetup が Rancherのことを知るきっかけでした。 ちょうどKubernetesが一気に認知度を増して、個人的に「コンテナのオーケストレーション」に注目していたタイミング。 こんな選択肢もあるんだと思ったのを覚えています。
自分も新藤さんの話を聞いてRANCHERを知ったんだよなぁ。しかも去年の2月にDevRel Meetup Tokyoで。。。あれから1年かぁ。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
#devreljp
急激に拡大すると参加者の熱量が主催者側の熱量を上回ってしまうような感じ、ですかね。 未だに全国でRancherのmeetupは行われていますが、ペースも場所も凄いのは、主催者側の熱量も相当だってことだと思いました。
程よい感じで、というのは人気が出てしまうと難しそうだな。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
聞きたい人はいっぱいいるけど、それに対応すると運営が大変になっちゃうし。
#devreljp
Slackを活用してコミュニケーションをしている話。 参加しているけど、未だに流れに追いつけていない。。。(ぇ
コミュニティ運営で振り返りをしている話。 KPTを使ってやってみているとのこと。 こういう話、他ではあまり聞かない気がするんだけど、こうやって振り返って次に繋げるっていうのは良いですね。 勢いがあるぶん、それに流されないようにきちんとコントロールしているイメージ。
クロスコミュニティの話。 Docker/Kubernetes/RANCHER/CloudNative/PaaS/OpenStackあたりのコミュニティの人は、お互いのmeetup/勉強会によく出ているイメージがあります。 しかもみんな結構若いし、仲良さそう。 Japan Container Daysの時も協力してshowKsというアプリを作ってみたり、お互いのいいところはどんどん取り入れて行ったり。
クロスコミュニティ。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
確かにDocker/Kubernetes/RANCHER/CloudNativeの関連の人はよく交流をしているイメージが有る。
#devreljp
これだけはやっておけ、できればやっておけ
勉強会にやってくるいろいろな人達。
勉強会にたくさん出ていると、ヤバイ人は確かに見るな。。。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
#devreljp
勉強会には参加せずご飯だけ食べて帰ったり、お酒や食べ物を無断でカバンに入れて持ち帰ったり。 正直なところ、自分も勉強会に参加しているおじさんなので、こういう人のことを勉強会おじさんとか呼ばれると「俺は違う」と言いたくなる。 でも、傍目から見たら同じ感じに見えているのかな。。。
感想:
- Rancher meetup、人気なのでリアル参加は満員でもリモートから参加(動画配信)もできるのがいいですね(過去に参加経験あり)
- 道具立てをちゃんとして、どこにいてもコミュニティが回るようになっているのは良いなと思いました。
- Rancher、結構面白いし日本でもっと広まっても良いんじゃないかと思う。(あくまで個人の意見です)
- そういえば、Rancherの牛のぬいぐるみ、無かった、、、、(笑)
企業内担当者がユーザーコミュニティの"中の人"になる方法
大森さん@Cogbotコミュニティ
[資料は公開されたら追記します]
こちらのコミュニティ運営で得た知見。 企業の人が企業の立ち位置ではなく、いちユーザーとして立ち回ってコミュニティの運営側になるにはどうしたら良いか、というお話。 DevRel meetup に参加しているエバンジェリスト/アドボケイドの皆さんはこれ、メチャクチャうまくできているイメージ。
(製品)ユーザーコミュニティとは? 会社主導ではなくユーザー主導。ユーザー同士がつながって情報交換、ビジネスへのつながりを作る。
"中の人"が加わった時にやりがちなこと。 これは、会社から求められたりするんですかね。 だとすると会社はコミュニティが何なのか理解できてないってことになる気がしなくもない。。。
コミュニティは Sharing Economy。至言だと思います。
企業の人として参加していると「宣伝かよ」みたいな人が出てくるし、ユーザーとして参加すると言いにくいことも出てくるだろうし、さじ加減が難しそうだな。でも、それがうまくできればものすごく良いなと思う。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
#devreljp
すごいコミュニティを作るための5つのルール。 さらっと書いているけど、どれもメチャクチャ共感できる。。。
楽しそうにやっているところには人がやってくるなぁ、と色々な勉強会に出ているとすごく思います。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
#devreljp
感想:
- 何度か大森さんの話を聞いたことが有るのですが、わかりやすい言葉ですごくスッと入ってきますよね。
- 企業の名前がバックにあると、色々話が通りやすかったりといういい面と、名前があるがゆえの動きにくい感じはありそう。
- 他の会社ではどうなのか、気になりました。
- Microsoftのイメージ、どんどん変わっていきますね。(いい意味で)
コミュニティ運営秘伝のタレ コミュニティ運営をなめんなよ!組織論・リーダー論から見たコミュニティ運営の失敗&成功ポイント
小暮さん@IoT ALGYAN(あるじゃん)
[資料は公開されたら追記します]
こちらのコミュニティ運営で得た知見。 コミュニティ運営は簡単じゃないし、色々気をつけなきゃいけないことも有るから注意しましょう、という内容(と理解した) ちなみに講演者の小暮さんは自分と同い年でした。。。
(エンジニア)コミュニティの定義
(エンジニア)コミュニティの定義が曖昧問題。
このMeetupはエンジニアコミュニティなのか?
以降の(エンジニア)コミュニティの定義 ファン集団、親衛隊という例えが言い得て妙。 でも、これでだいぶハードルが上がった気が(笑)
3つの成功ポイント
- 優れたリーダーを育ててバックアップ
- 自発的意志を育てる
- KPIを求めない
企業で直営しない。コミュニティは独立組織。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
#devreljp
コミュニティ運営の危機管理
最後にもう一つ重要なポイント
感想:
- 激辛という風に仰っていましたが、最後は「愛とときめき」で締める優しさ。
- どの内容も愛するがゆえ、みたいなアツさがあって良いなと思いました。
- 半年で41回のイベント運営、ただただ凄いという言葉しか出ないです。
LT
匿名質問サービス sli.do のススメ
にしださん@さくらインターネット
勉強会で見かけるようになったsli.do というサービスの話。
参加者からの質問などを気軽に書き込んでもらえて、便利なサービスだなと僕も思います。 ただ、イイねされた回数でリアルタイムに順番が変わるので、質問を拾っているときは止めてもらうとかしないと運営側も混乱するのて、使い方は工夫が必要かも、と思います。 他の勉強会ではこういうのを使っているところもありますね。
これだとsli.doみたいなイイネをつけるようなことはできませんが、内容を書き残して共有したりするには良いかもしれません。
とはいえ、程よくプライベートな情報共有に使えるsli.doを活用できると良いなと思いました。。
会場ネットワークは重要
仲さん@SkyWay
WebRTCのハンズオンなどをするときに、ネットワーク環境がとても重要、という内容。 そういう使い方を想定した会場があるかと言うと、なかなか無いので自前でネットワーク組んでます、ということでした。 最近WebRTCも面白そうだなと興味を持っているので、何かできるといいなと思いました。
エンジニアとマーケティングの2つのキャリアから見えてきた日本における課題
渡部さん@MaP design
エンジニアとマーケティングを両方やってみて見えた課題についてのお話。 マーケティングに関するいろいろなツールがあるのに使えてないとか、そういうところに問題意識があって、こういうことをはじめられるらしいです。
自社/製品コミュニティを作りたかった
石崎さん@イメージ情報システム
自社の帳票製品であるプリザンダーを使うコミュニティを作りたいけどなかなか作れなくて悩んでいるというお話。 カスタマーがSIerだとソーシャルアカウント持ってないとか使うの禁止ということも多いので他のところの事例をそのまま当てはめようとしても効果は出しづらいのではないかと。
SIerはほんと、SNS禁止とかいい加減やめてほしいなぁ。
— kabukawa (@kabukawa) February 25, 2019
元SIerとしてはわかり味しか無い。。
#devreljp
個人的には、こういう層には会社主導でやるセミナーとかの方がうまく行くと思います。 〇〇ユーザーグループ、みたいな形ですね。
懇親会
時間が15分(笑)しかなかったので割愛。
まとめ
今年最初のDevRel関連のMeetup参加でした。 思い返せば去年の2月、初めて僕が DevRel Meetup in Tokyo に参加した時のテーマが コミュニティ でした。 上にも書いた通り、その時に聞いたコミュニティの話の一つがRancherというのも、面白い経験です。 あれから一年。 コミュニティに焦点を当てた形で新しく立ち上がるとは、想像もつかなかったです。 DevRel コミュニティも一年で結構大きくなっているんだな、、と実感しました。 相変わらず、興味があるという事で参加していますが、毎回とにかく新しい発見や気付きがあるし、楽しい。 DevRelに必要なものは愛、と皆さん仰ってますけど、本当にそれを体現されていてすごいなと思います。
講演者、スタッフ、参加者の皆様、今回もありがとうございました!