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日々のアウトプット記録

Cookpad TechConf 2019

02/27(水) は「Cookpad TechConf 2019」に参加してきました。

cookpad.connpass.com

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会場は 恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンホール。


目次


Cookpad TechConf 2019 とは

イベントの概要から引用します。

クックパッドのサービスづくりのノウハウを発信する技術カンファレンスです。
私たちクックパッドは「毎日の料理を楽しみにする」というミッションを掲げ、世界中における食と料理の課題をテクノロジーで解決するために、様々な新規プロジェクトに挑戦しています。
Cookpad TechConf では、そんなクックパッドのエンジニアやデザイナーがどのようにサービス開発に取り組んでいるのか、またその過程で得た技術的知見について公開します。

公式サイトはこちらです。

techconf.cookpad.com


タイムテーブル

時間 内容 講演者
12:30~13:00 開場
13:00~13:05 開会のご挨拶
13:05~13:25 クックパッドが目指す、これからのデザインとプロダクトのあり方 宇野 雄 さん
13:25~13:45 生鮮ECクックパッドマート~サービスの立ち上げから拡大に向けて 長野 佳子 さん
13:45~14:05 料理の学習体験をデザインする 須藤 耕平 さん
14:05~14:25 新規サービス開発を加速させる技術とデザイン 藤井 謙士朗 さん
14:25~14:35 休憩(10分)
14:35~14:55 Challenges for Global Service from a Perspective of SRE 2nd season 渡辺 喬之 さん
14:55~15:15 レシピを解析する!Machine Readable Recipe(MRR: 機械可読なレシピ)の開発 伊尾木 将之 さん
15:15~15:35 クックパッド動画事業開発のチャレンジ 渡辺 慎也 さん
15:35~15:50 休憩(15分)
15:50~16:05 霞が関〜 クックパッドiOSアプリの破壊と創造、そして未来 三木 康暉 さん
16:05~16:20 スケーラブルなセキュリティ監視基盤の作り方 水谷 正慶 さん
16:20~16:35 新規アプリ開発を支えるユーザ・決済基盤 宇津 宏一 さん
16:35~16:50 Re:silience から始めるカオスエンジニアリング生活 小杉山 拓弥 さん
16:50~17:00 休憩(10分)
17:00~17:30 基調講演 成田 一生 さん

内容

取り敢えずどう纏めるか悩んだのですが、時間が開くのもアレなので、一旦自分のツイートを中心に纏めたものを作成して公開します。 スライドは既に公開されていますので、このエントリに貼ってあります。 動画も後日公開されるようなので、それを見ればどんな感じだったのかも伝わるかな、と。 なので、細かい内容や思ったことはこのエントリとは別に後日ゆっくり書こうと思います。


開始前の会場の様子。会場メチャ広かったです。

ノベルティの数々。実用的なものもあってとても良かったです。

Cookpad pad という名前だそうです。

こののぼりは普通に売っているものだとか。


クックパッドが目指す、これからのデザインとプロダクトのあり方

宇野 雄 さん

speakerdeck.com


ツイート:

あまり考えたことなかったけど、言われてみれば。

茶意見orz。。。体験ですね。すいません

こういう言葉でビジョンを説明されると共感できるな。

言われてみれば、なんだけど自分も出口として見がちだなと思う。気をつけたい。


感想:

  • Techカンファレンスでデザインの話から入る?と思ったけど、この話が最初で良かった。この後の話がスッと入ってくるようになった。
  • デザインの視点で考えるというのはあまり経験がなかったので、面白いなぁと思った。
  • この内容を入社17日で語れるの凄い。
  • こういう話は下手をするとエモくなりがちだけど、いい感じのバランスで良かった。
  • Cookpadがこの考え方でどうなっていくか、楽しみ。

生鮮ECクックパッドマート~サービスの立ち上げから拡大に向けて

長野 佳子 さん

speakerdeck.com


ツイート:

最初の仮説が買い物代行から始まっているの、面白い。ネットスーパーのイメージ?

体験全体をプロトタイプするという言葉、面白い。 いきなり物を作るのではなく、紙とか体験で検証してくほうが色々発見があるんだろうな。

ラベルプリンタとか、受取時までの保管に使われる冷蔵庫が展示されていました。

[f:id:kabukawa:20190301152125j:plain:500]


感想:

  • ネットスーパーと何が違うのか分かっていなかったので、仕組みを聞いてなかなか面白いなと思いました。
  • ハードも作っているとは思っていなかったので、こういう事もやっているのかと驚きました。
  • 生産者も消費者も販売者もみんながいい感じになるサービスとして成長すると良いなと思いました。

料理の学習体験をデザインする

須藤 耕平 さん

speakerdeck.com

料理を作るためのドリル、たべドリというアプリを作った話。


ツイート:


感想

  • 自分で作る層を増やすための試みというのは面白い
  • 素材、味付け、調理をスロットマシーンみたいにガラガラ回してランダムに料理を提案するのとかあると面白そう。
  • この話を聞きながら、五法の表ってすごいんだなって逆に思った。
  • たべドリ、Android版まだ無いのかぁ、、、PWA版で両方対応っていうのはまだ難しいのかな。。。

新規サービス開発を加速させる技術とデザイン

藤井 謙士朗 さん

speakerdeck.com


ツイート:

komercoの立ち上げでスピード重視で開発する時にデザインが間に合わないという問題が発生していたのを解決するためにやったことについての話。

Figma。デザイナーとエンジニアで共通の道具として使えるらしい。便利そう。

www.figma.com


感想:

  • デザイナーとエンジニアが一緒に使えるものが有ると話が通じやすくなるというのは分かる。
  • デザイン部分での改善が全体の改善につながったという印象だけど、結果的にエンジニアを含めた全体のスループットが向上しているみたい。
  • 後から色々整備するのは大変だと思うけど、それをきちんとやるのは良いなと思いました。
  • Androidも是非とも対応をお願いします。。。

Challenges for Global Service from a Perspective of SRE 2nd season

渡辺 喬之 さん

speakerdeck.com


ツイート:


感想:

  • 1行のログの向こうには1人のユーザーが居る。いい言葉だ。
  • SREの仕事は日本じゃなくても結構大変そう。でも、SREがちゃんと機能しているからサービスが回っているとも言えそう。
  • 継続性のある形にするためにSREが頑張るのではなく、自律的な組織にというのがうまく行けばいいなと思う。
  • 組織戦略の問題とSREが貢献できる問題に分けて考えるのは大事そうだと思いました。

レシピを解析する!Machine Readable Recipe(MRR: 機械可読なレシピ)の開発

伊尾木 将之 さん

speakerdeck.com


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感想:

  • MRRの話はすごく良いなと思うので MMRを介していろいろな機器がつながるようになると、色々捗る未来が早く来て欲しい。
  • 反面、既存のレシピからMMRを生成するのが大変なのは想像に難くない。ここは人もお金も結構掛かると思う。
  • 材料名の正規化はかなり大変そうだけど、正答率が71%だったのは意外に高いなと思った。

クックパッド動画事業開発のチャレンジ

渡辺 慎也 さん

speakerdeck.com


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感想:

  • 始めてから2年でこんなにサービスができたのか、というのと3年目から黒字化って速いな、という印象。
  • QRコードでレシピへ誘導とかレシピを印刷したものをもらえるみたいな機能があるのかな?あると良さそうだな。
  • クッキングライブアプリは音声からテキスト化してメッセージ入力できると捗りそうだけど、できるのかな?
  • 動画を見ると料理ができるような気になるので、サービスとして成功してくれると良いな。

休憩

せっかくなので休憩時間のツイートも貼っておきます。

贅沢な要望

これは次回はお願いしたい

運営さんありがとうございます


霞が関〜 クックパッドiOSアプリの破壊と創造、そして未来

三木 康暉 さん

speakerdeck.com


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感想:

  • モノリシックな23万行のアプリって凄いけど、それをきちんと再整理して作り直そうと思うのはもっと凄い。
  • 名前がインパクトありすぎだけど、やっていることは正攻法だしきちんと考えられていていると思う。
  • 悲壮な感じはしなかったし、大変だけど楽しみながらやっているように感じられたのが良かった。

スケーラブルなセキュリティ監視基盤の作り方

水谷 正慶 さん

speakerdeck.com


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感想:

  • なぜ監視するのか?の答えに「検出のほうが利用者に負担が少ない」というのがあって、すごく同感と思った。
  • でも、誤検出とかルールの更新とかで消耗して辛いのも分かるので、バランスのとり方としてSecurity as Codeというのは参考になった。
  • ルールの正しさ(完全ではないまでも、どこまでの範囲で良しとするか)みたいなところをどうやって検証するのか気になる。
  • 更新の頻度とか脆弱性への対応速度がどの程度なのかも気になった。

新規アプリ開発を支えるユーザ・決済基盤

宇津 宏一 さん

speakerdeck.com


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感想:

  • 自前で実装(API化)して新規アプリ開発を加速化するという選択ができるはすごい。
  • Cookpadが何かの基盤になるなら自前で持っている強みが発揮できると思うので、そういうところを見据えた仕掛けづくりなのかもしれないと思った。
  • とはいえ、アカウント統合とか考えなければいけないケースも多いので、色々やりがいは有るのかもしれない。

Re:silience から始めるカオスエンジニアリング生活

小杉山 拓弥 さん

speakerdeck.com


ツイート:


感想:

  • サービスが「正しく」壊れるか、対障害性があるか、障害時にどのような挙動をするのかを意図的に障害を起こして観察するのがChaos Engineeringという考え方は同意。インスタンスを落としがちだけど、それChaos Engineering言いたいだけやろ、と。
  • Fault Injectionを実施するためにアプリケーションレイヤーから通信を切り出しているというのは面白い考え方。
  • Control PlaneとData Planeに分けてアーキテクチャを作るというのは参考にしてみたい。

基調講演

成田 一生 さん

[資料は公開されたら追記します]


ツイート:


感想:

  • 少しエモ目な話のような気もしたけど、基調講演だしCTOの話としてはとても興味深い内容だった。
  • これまでのセッションはどちらかといえば「何をしているか」の話で、この基調講演で「何を考えて」いて「どこへ進もうとしている」のかが話されていたと思っている。最後のピースがハマった感じ。
  • いつまでに何を、みたいな話が見えないという声もあったけど、個人的には、クックパッドという会社のメッセージとしてとてもいい話だったと思っている。

LT

懇親会の準備の時間、ホワイエでLT大会が開催されていました。全部は紹介しきれないので、雰囲気だけ。

メチャふぁぼられたツイート(笑)


懇親会

懇親会にも参加させていただきました。提供された料理はどれもとても美味しかったです!

なんとスイーツまで!こちらも美味しくいただきました!

スピーカーを始めとして、クックパッド社の方々がとても話しやすい雰囲気を作っていたこともあり、沢山の参加者が熱心に話をしたりそれを聞いている光景があちこちにありました。技術カンファレンスだけど、堅苦しくなく楽しめるというのも、この Cookpad TechConf の良いところだな、と思いました。イベント終了後に「楽しかった」「また参加したい」という声がTwitterのタイムラインにも流れていて、みんな考えていることは同じなんだな、と。


まとめ

内容が盛り沢山すぎてブログ書くのに時間がかかってしましたが、色々勉強になりました。 実は去年も申し込んだのですが、補欠から繰り上がることができず参加できなかったので、今年が初参加でした。 参加してみて思ったのは、クックパッドという会社って思っていたより色々なことをやっているなぁ、ということです。 そして、それにメチャクチャ真摯に取り組んでいて、しかもみんな明るい。 いや、実際には色々大変なことは有るんだと思いますが、敢えて誤解を恐れずに言うと「楽しんでいる」感じがする。 これって、結構凄いことだし、良いよなぁと素直に思いました。

なんか直球なノボリも立っていましたし、興味がある人はカジュアルな感じでランチとか申し込んでみたら良いんじゃないでしょうか。 なんてことを思いました。

ありがとうございました!