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日々のアウトプット記録

Tech-on MeetUp#04「APIでつなぐ・つながるFinTecher」

1/15(火)は「Tech-on MeetUp#04「APIでつなぐ・つながるFinTecher」」に参加してきました。

techplay.jp

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会場は TECH PLAY SHIBUYA さん。

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相変わらず、渋谷感(笑)溢れる素敵な会場です。 なんかちょっとレイアウトが変わっている気が、と思ったらMCの方からもアナウンスがありました。

ガラス張りになっている部屋も、以前(結構前の気もする)は、奥側にありましたね、たしか。 少しずつ改良を重ねていく、という感じでしょうか。


目次


Tech-on 〜Networking for Techies〜とは

『技術者同士を、人と人とのネットワーキングで繋ぐ』ということを目的としてイベントを開催されています。

イベントの方針としても

  • テーマを特定の技術に限定しません! IT業界のトレンド技術を広く扱います
  • 開発の現場にいる技術者が毎回登壇! その技術をDeepに語ります
  • イベントに関係しない製品紹介や広告 などは原則禁止!

ということを掲げられていて、企業(KDDIさん)が開催するイベントとしては、なかなか意欲的な取り組みだと思っています。

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実際、これまでのテーマを見てみると

  • #01「開発現場に効くサーバーレス」
  • #02「マネージドサービスだけに頼らないコンテナ基盤」
  • #03「Agile for Developers ~やってみよう!お作法だけじゃないアジャイルレシピ~」

とまぁ、特定の技術に限定しない様々な分野・視点でのテーマでのイベントが開催されています。 褒めちぎっているみたいですが、実際、参加しても楽しいし、「気づき」を貰える勉強会だと思っています。

毎回、主催者の方がイベントレポートやアンケート結果を集計したものを公開されています。

techplay.jp

参加できなかった方も情報を得られますし、主催者の方の「情報を発信していこう」という意気込みが感じられます。 こういうところ、良いなと思っています。


何故参加したか

実は前回の「Tech-on MeetUp#03「Agile for Developers ~やってみよう!お作法だけじゃないアジャイルレシピ~」」にも参加申し込みをしたのですが、当日体調を崩して参加できませんでした。という訳で今回こそは、という意気込みでの参加です。 前回のイベントはログミーさんで全文書き起こしの記事が掲載されているので、興味があればそちらもどうぞ。

logmi.jp

ちなみに、前々回「Tech-on MeetUp #02「マネージドサービスだけに頼らないコンテナ基盤」」の時は参加していますので、雰囲気はチョットワカル(笑)

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タイムスケジュール

時間 内容
18:30〜 開場/受付開始
19:00〜19:05 オープニング
19:05〜19:10 「Tech-onについて」
Tech-on事務局
19:10〜19:40 APIでつながるFintecher〜次世代金融ソリューションの創造〜」
中澤 康至@カブドットコム証券
前田 拓海@リコノミカル
(モデレータ:長谷川 霞@KDDI
19:40〜20:10 じぶん銀行とOpen API
都木 良和@じぶん銀行
馬場 貴志@KDDI/WebMoney
20:10〜20:20 休憩
20:20〜20:50 「リアルFintechの立ち上げ方~無人コンビニ600×決済プラットフォームStripe の場合~」
小島 英揮@ストライプジャパン
久保 渓@600
20:50〜21:00 まとめ/次回予告
21:00〜21:40 ネットワーキングタイム
登壇者の皆様や参加者同士でご挨拶する時間としてお使いください

内容

今回のコアテーマは「FinTech」ということで、金融APIやそれを使ったサービス、キャッシュレス化への流れといったことを3セッション。 それぞれのセッションは対談形式で構成されていて、一方的に講演者が話すスタイルより聞きやすかったです。

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この形にしたのは金融API、ということで硬くなりがちなところを少しでも和らげようという意図なのかな、と勝手に想像しています。 もしそうだとしたら、意図通りの効果があったと思いますが、その分技術的にもう少し突っ込んだ話を期待していた方には物足りなかったかもしれません。 個人的には、それぞれとても興味深いお話で、色々やってみたいという妄想が膨らみました(笑)

なお、既にアウトプットをされている記事もありますので、こちらもどうぞ。

mk.hatenablog.com


APIでつながるFintecher〜次世代金融ソリューションの創造〜

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中澤 康至@カブドットコム証券 さん
前田 拓海@リコノミカル さん
モデレータ:長谷川 霞@KDDI さん

[資料は公開されたら追記します]

内容メモ

  • CEATECで発表された”AR kabu-camera"についてのお話。

kabu.com

  • KDDI株式会社が運営する「KDDI IoTクラウド API Market」に画像解析のAPIを接続するリコノミカル株式会社と、kabu.com APIを連携して開発
  • ”AR kabu-camera"は商品のパッケージをスキャンすると、その商品メーカーの株価情報や株主優待情報などをARで直感的に分かりやすいビジュアルで表示してくれる
  • 従来は企業情報からドリルダウンして情報を見ていた。”AR kabu-camera"は逆方向で、新しい視点、気付きが得られる。
  • すでに提供していた証券APIを使って約1ヶ月で開発。
  • カブドットコムさん。デバイスとUXの進化に対して、臨機応変に対処するのはかなりの体力がかかる。
  • 事業者側はAPIに専念して、デバイス側は得意なところに任せる形をとっている。
  • リコノミカルさん。個別のAPIを束ねてもっと使いやすい新しいAPIを作り出す、というサービスを提供。
  • 金融✕ARという軸を持っている。→カブドットコムさんの目に止まった。
  • 金融系APIにおける課題
    1. 金融APIがオープンではない
      法律、リスクなどの問題などがあるのではないか?
      • 再配信にあたって情報提供元への費用がかかる
      • 銀行APIは革命的なサービスが生まれづらい
      • 法制などにより負担が高い
    2. インフラ、デバイスの問題
      • キャリアが第両のデバイスを出すのは頑張らないといけない
      • ここ最近デバイスの低価格化も進んできている
    3. 金融APIはハードルが高そう
      イメージという障壁
      • 金融リテラシーや知見とITの技術が必要だが、求められる技術レベルは下がってくる
      • APIを活用して早く作る、継続的に作るというスタイルになってくる
      • あとはキャリアが立派な基盤を作ってくれれば(笑)


じぶん銀行とOpen API

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都木 良和@じぶん銀行 さん
馬場 貴志@KDDI/WebMoney さん

[資料は公開されたら追記します]

内容メモ


リアルFintechの立ち上げ方~無人コンビニ600×決済プラットフォームStripe の場合~

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小島 英揮@ストライプジャパン さん
久保 渓@600 さん

www.slideshare.net

無人コンビニ 600 と、決済プラットフォームの Stripe を起点に、キャッシュレス化への不可避な流れについて対談形式で。

無人コンビニ 600 www.600.jp

Stripe stripe.com

  • Stripe
    • AWS上に構築されている
    • 実際に使い始められるようになるまでが速い(アカウント作成から開通まで11分10秒!という記事も公開されている)
    • Twilioと連携して電話で決済できる、電話でPAY。Stripe、そんな事もできるか。
  • 600
    • 無人コンビニ600のテクノロジースタック
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    • 600はイメージとしてはデジタルオフィスグリコ。わかりやすい。
    • デジタル化によって、需要予測も精緻にできる
  • FinTech/キャッシュレスへの波。ビジネスマンとしてどう思うか?
    • 前には戻れない不可避な流れ→社会の変革
    • パートナーとの連携も重要→既存企業が変革に対して前向き
    • マインドのほうが大事。
  • キャッシュレスへの流れ
    • xxPAYがたくさんサービスを始めている
      • マーケットはある
      • 不可避な流れ
    • 様々な環境も揃ってきていて、今が一番いい時期。
  • 600実現にはどんなハードルが有ったか?
    • 技術的制約
    • コンプライアンス問題
    • ハードウェアならではのチャレンジは?
    • ハードウェアが大変。
    • いかに不具合を継続的に改善していくかが課題
  • ハートとソフトの境界がこれからは曖昧になってくる。
  • 両方扱えることが重要になってくる。
  • 隣接領域に対して知識を持ちつつ専門領域も持っている人が出てきている
  • 今後、FinTech/キャッシュレスの分野で注目しているテクノロジー、ビジネスモデルはありますか?
    • 決済自体を意識することが無くなっていくのではないか。
  • 消費をしている自覚は有っても決済をしている自覚はない。
  • 銀行という存在がなくなる

決済が透明化するという話は小島さんのツイートに有るこちらの記事もどうぞ。


懇親会

懇親会。

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全体の雰囲気がわかる写真は撮り忘れたのでこちらのツイートを貼らせていただきます。

とてもいい雰囲気でお話のできる懇親会でした!


まとめ

次回予告もされていたので、こちらのツイートを貼っておきます。(昨日会場で見たものは幻ということで(笑))

最初にも書きましたが、参加できて色々参考になりました。 金融APIはたぶん触ってみたいけど、なんとなくハードルが高いと感じている人は多いと思うので、セッションでもチラッと話が出ていたハンズオンがあったら参加したいなぁと思いました。

APIが出揃ってくると色々できるようになるので、新しいサービスを作って世界にインパクトを与えてみたい!みたいな気持ちになりました。 (色々話が大きすぎてヤバイ)

前回参加したときも感じましたが、こちらのイベントはスタッフの方の数も多く、参加者に対してきめ細かく対応をされていて、安心して参加できました。 テーマと内容も毎回とても楽しみにしています。

登壇者、スタッフ、参加者のみなさま、ありがとうございました!