Above & Beyond

日々のアウトプット記録

オンラインのカメラ周りの話

事の起こり

昨年の緊急事態宣言のあたりで、家でビデオ会議をするのにWebカムが無いなということに気づいたのですが、 時すでにお寿司🍣、もとい遅しで、Amazonを見ると品切れで入荷日未定か転売ヤーが結構な高額でWebカムを売っている状態でした。

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どうしたか

Webカムは買えない。じゃぁどうするかって話ですが、ググってみるとこんな記事が見つかりました。

pc.watch.impress.co.jp

をを、スマフォのカメラをWebカムに使えるようにするアプリとな。 うちにはちょうど ASUSのZenfone2 Laserという少し古めのスマフォがあるし、これをWebカムにしてみるか。 ということで、早速入れてみたわけです。

iVCam

使っているのはこれです。

www.e2esoft.com

PC側にWebカムとして認識させるためのソフトウェア、スマフォ側にカメラの映像を転送するためのアプリを入れます。 カメラ画像に iVCam と入るのを許容できれば無料で使えますが、$ 24.95で永続ライセンスが買えて、PayPal払いができるので自分は買っちゃいました。

www.e2esoft.com

何が良かったか

  • Webカムとして、古いスマフォを活用できる。
  • スマフォのカメラは結構性能がいいので、下手なWebカム買うより良い映像が出る。
  • 試してみてから購入なので、うまく動かなければ消せるというのが手軽でいい。
  • USBケーブル経由で使えば遅延も無く安定してWebカムとして使える。
  • 映像を明るくしたり、といったちょっとした加工も可能。(ただし、効果は弱め)
  • リモートじゃない日はカメラにしているスマフォを会社に持っていって、会社のPCでも使える。

今はWebカムの価格も落ち着いて、わざわざスマフォをカメラにする理由はあまりなくなりましたけど、古いスマフォを活用できているので自分的にはこれはこれで満足です。

ちなみにUSB経由での接続方法に関する手順も公開されています。(但し英語)

www.e2esoft.com

参考までにグーグル翻訳でざっくり日本語にしたテキストを貼っておきます。

USB経由で接続

iVCamは、USB接続を介して携帯電話からPCにビデオを転送できます。
これにより、より安定して高速になります。

■ iOS
 最新のiTunesをPCにインストールし、iPhoneをUSBケーブルでPCに接続します。
USBケーブルを差し込むと、iVCamは自動的に接続してUSB経由でビデオを転送します。
簡単ピーシー!
注: USBが機能しない場合は、Appleデバイスドライバが正常にインストールされ、
Appleアプリケーションサポートサービスが有効になっていることを確認してください。
必要に応じてiTunesを開いたままにします。

■ アンドロイド
USBドライバー
PCに接続しても電話が認識されない場合は、電話のUSBドライバーをインストール
してください。公式のモバイルアシスタントソフトウェアを直接インストールするか、
ここからダウンロードするか、携帯電話のブランドに応じて検索できます。
たとえば、「Android USB DriverforSamsung」を検索します。

ドライバをインストールした後、電話をPCに接続すると、選択に基づいてUSB
ストレージまたはメディアデバイスとして認識されます。

USBデバッグ
携帯電話側で、[設定]> [開発者向けオプション ]で[ USBデバッグ]オプションを 有効
にします。

Android 4.2以降では、 開発者向けオプションはデフォルトで非表示になっています。
次の手順を使用して表示します。

デバイスで、[設定]> [<デバイス>について]に移動し ます。
ビルド番号を7回タップして、  [設定]> [開発者向けオプション]を使用 できるよう
にします。
次に、USBデバッグオプションを有効にし ます。
方法がわからない場合の詳細については、Googleの「AndroidデバイスでUSBデバッ
グを有効にする」を参照してください。

ヒント:  USBポートに接続している間、Androidデバイスがスリープ状態にならない
ように、[スリープ解除]オプション を有効にすることも できます。

USBモード
USBケーブルが接続されている場合は、ファイル転送(MTP)または写真転送(PTP)
にUSBを使用するを選択します。

iVCam PCクライアントを実行し、しばらく待ちます。電話機を初めて接続する場合
は、USBデバッグを許可するように求められます。
[ OK]を選択して動作させます。

■ iVCam
電話機が適切に構成され、USBデバッグモードでUSBケーブルを使用してPCに接続
されている場合、iVCamは自動的にUSB経由でビデオを接続および転送します。

おまけ

最初の頃はスマフォをディスプレイの上にフックで固定したりして使っていたのですが、いまいち使いづらい。 それに窓に近いせいで顔が暗くなる(スマフォのカメラが逆光を絞りでなんとかしてくれているんですが、それでも暗い)ので、こんなものを買いました。

www.3coins.jp

ショボいながらも女優ライト風のものが付いていて、なんとなくいい感じの場所にカメラを固定できる。 300円ショップですが、これは1000円(税別)で買えます。

設置したものがこんな感じになってます。机が狭い(幅60cm)ので、ディスプレイの横から無理やりカメラとライトを前に出して設置している感じです。

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まとめ

こうやって見ると、ここまでやるなら素直にWebカム買ったほうが安かったのでは?と突っ込まれそうですが、まぁ、気にしない気にしない。 古いものを活用しながら、そこそこいい感じにできる、というのが良いのです。 ノートPCについているカメラよりきれいに撮影できるのも良いなと思っています。 Webカムをそろそろ買おうと思っているんだけど、という人にこういう選択肢もありますというのが伝わると良いなと思います。 (但し、誰にでもお勧めできるものではない、というのも確か。)

VS Codeでプレゼン資料を書く

はじめに

みなさんはプレゼン資料作成、何でやっていますか? 自分は最近、VS Codeで作ってます。 なんでPowerPointではなく、VS Codeで作成するようになったか。 今日はそんな話を書きたいと思います。

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VS Codeで書くようになる前

もちろん自分も、最初からVS Codeで書いていたわけではないです。

最初期 PowerPoint

最初は普通にPowerPointで書いてました。2018年頃の話です。 Officeのライセンスも持っていたし、スライド書くならこれ、という先入観だけで使っていたんですけど、 逆に言うと、スライド書くのには何の問題もありませんでした。

ただ、PowerPointで書くと、勉強会でプレゼンをするときにそのファイルをPCに置いておかないといけないわけです。 ファイルが壊れて開けないとか、そういうトラブルがあったら嫌だよなと思って、ファイルをGoogleDriveに置くようになったのですが、そこではたと気づきました。 「だったらGoogle Slidesでよくね?」

覚醒期 Google Slides

ということで2019年になるとGoogle Slidesでスライドを書くようになりました。 使い慣れると、スライドを書くには十分な機能を持っているし、デザインも結構あってよかったです。 なにより、PCじゃなくてもスライドを書けるというのは結構良いなって思いました。

これはこれで良かったのですが、こんな事を思ったのです。 「スライド、バージョン管理したいよね」

発展期

VS CodeMarkdownのドキュメントをたくさん書くようになっていたので、Markdownでスライドかけたら良いよねと思っていたら、去年参加した勉強会でこんな拡張があることを知りました。

marketplace.visualstudio.com

そうです。VS Codeで作成したMarkdownのドキュメントが、スライドになるんですね。 VS Code上でそのままプレゼンもできるし、HTMLとかPDFにエクスポートも可能。 これ、良いじゃないですか?

というわけで vscode-reveal

Markdownで書くと良いこと、実は結構あります。

  • 作成するのはMarkdownなので、新しいことを覚えなくても始められる
  • テキストファイル(Markdown)なのでGitHub等でバージョン管理して、差分の確認も簡単
  • Markdownドキュメントとして読めるので、特別なソフトウェアがなくても内容を確認可能
  • 見出し一覧を最初に作って、構成を固めてから肉付けをしていくという作成の進め方ができる
  • 画像やURL等ももちろん使用できる

デザインやアニメーションで他のプレゼン用ツールのような凝ったことをしようとすると大変だけど、 伝えたいことを纏めて発表するための資料作り、と考えれば vscode-reveal は必要十分な機能を持っていると思います。

ちなみに似たような機能を持っているものとして marp-vscode というのもあります。

marketplace.visualstudio.com

機能的には marp-vscode も同じ様なことができますし最初は marp-vscode を使ってみたのですが、テーマ指定の仕方がいまいち分からなかったので vscode-reveal を使うことにしました。 たぶんどっちを採用しても自分のような使い方なら困ることはそんなに無いんじゃないかと思います。

使用例

取り敢えず、Markdownドキュメントの最初にこんな感じの指定を入れておくと、テーマやタイトルの指定ができます。

---
title : "プレゼンのタイトル"
theme : "white"
---

組み込みテーマはここで確認できます。ここで書かれている名前を "theme :" に指定すればそのテーマが適用されます。 自分でテーマを作りたい場合はcssを書けば使えるようです。

revealjs.com

あとは本文を書くだけです。

見出しは 普通のMarkdownの見出しを指定すれば、スライドのページ見出しになります。

# 見出し1
## 見出し2
### 見出し3

列挙項目もMarkdownのリストと同様です。

* リスト1
* リスト2
    * 小リスト1
    * 小リスト2

1. 番号付きリスト1
2. 番号付きリスト2
    1. 番号付き小リスト1
    2. 番号付き小リスト2

ページ区切りは "---" です。水平線と被るので、そこだけは注意が必要です。

---

自分の作成したファイルを以下に置いています。 特に難しいことは何もしていないので、逆に「拡張機能を入れるとこんなシンプルなものでプレゼン資料を作成できるのか」と思ってもらえるのではないかと思います。

github.com

共同で発表する資料を作成するといったユースケースだと、プルリク出して修正みたいな使い方もできると思うので、悪くないかなと思います。

まとめ

今回は vscode-reveal という拡張機能を使って、VS Codeでプレゼン資料を書くという話を書きました。 同じようなことで悩んでいる人の参考になったら嬉しいです。

コンデンサマイクを買った。

リモートワークでの会議などで使うためにマイクを買ったので、その事を書きます。 同じようなことを考えている人の参考になればうれしいです。

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購入の動機

昨年末にLTをしたときにこのヘッドフォン(マイク付きのヘッドセットとして使える)でやったんだけど、うまく行かなかった。

原因は簡単で、ノイズキャンセリング機能で他の人の声はとても良く聞こえるんだけど、喋っている自分の声が聞こえなくて大声で喋ってしまったから。 普段オンラインで会議をしたりするときは Jabra のSPEAKS 510というのを使っているんだけど、気合を入れて普段と違うもので喋ったのが敗因。 補足しておくと、ヘッドフォン自体はとても良いものなので、おすすめです。あくまで自分の使い方が良くなかったってこと。

で普段のオンライン会議で使っていたのがこちら。

元々は客先と、もしくは客先からSkype for Businessでオンライン会議をするために、購入したもの。 去年の4月までは客先と、もしくは客先から元請けの会社と繋いで会議ということが割とよくあって、このデバイスはその際に周りの声が拾えてとても便利に使えるので良かった。 リモートワークになってからもこれを使っていたんだけど、これは周りの音を拾うことが利点だったので、家で使うときはこれがネガティブ要素になってしまった。 なので、LTのときにこれは使わず、マイクが口元に近い WH-1000XM3 を選択したんだけど、自分の声が聞こえないというのは気づいてなかった。

で、調べてみたら、Windowsのマイクの設定で、このデバイスを聴く、という設定をするとマイクで喋った声がヘッドフォンにフィードバックで返ってくる。 なるほどーと思って、その設定で普段のオンライン会議に参加してみたら、マイクが結構周りの音を拾っているのと、ホワイトノイズが思いの外大きいということに気づいた。 ノイズはKrispである程度低減できるものの、リモートワークも長くなってきたし、環境をきちんとしておいたほうが良いかなと感じてはいた。 で、勉強会をしている人をよくよく見てみると、結構ちゃんとしたマイクを使っている人がいるなーということに気づいたので、じゃぁ、マイクを買ってみようかなと思ったのがきっかけ。

どんなマイクを買ったか

Amazonで探すと、いろんなマイクが有ることが分かる。 たぶん、自分と同じ様にリモートワークでビデオ会議も多くなったので「マイクでも買ってみようかな」と思う人が多くなったからなんじゃないかと思う。 で、立ち止まって考えたときに、以下のような条件で探すことにした。

  • 初心者がいきなり1万円以上のマイクを買ってどうするか、みたいな気持ちがあり、取り敢えず予算は1万円以下。
  • 机が広くないというのと、マイクに口が近いほうがノイズが乗りにくいことは分かったのでマイクブームが付いていること。
  • ポップフィルター無いとマイクが傷んだり、余計なノイズを拾いやすいことも分かったのでポップフィルターも買う。
  • 安物買いの銭失いになりたくないので、自分でも知っているメーカーの評価が星4つ以上

で見つかったのがこれ。

マイクの方はマイクブーム付きで7000円ちょい。Marantzはマイクでは自分が知っている程度には有名なメーカーなので、ちょっとこの価格はびっくり。 コンデンサのサイズが少し小さいのだけれど、マイク単品で売っているMPM1000Uと特性はあまり変わらないので、これはめちゃお買い得な気がする。 MPM1000Uはマイク単品で6500円くらい。

ポップフィルターの方もピンきりだったんだけど、値段もそんなに高くないし、Amazon's Choice になっていたので大丈夫そうということで買った。

取り付けとか

パッケージはこんな感じです。

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箱から出すとこんな感じ。

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マイクの方は難しいことはなにもない。組み立ての方法を図示した日本語の簡単な説明書も付いている。 マイクブームは金額の割にちゃんとしていて安っぽくないし、しっかりマイクを固定できる。 いい意味で裏切られた、というのが正直なところ。

ポップフィルターもマイクに嵌めてゴムでテンションを掛けて固定するだけ。簡単。

で机に設置してみるとこんな感じ。

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なんかかっこいいじゃないですか!

声はどうだったか

吉祥寺.pmでLTする機会があったので、購入後に早速、実戦投入してみた。 自分ではどんな声に聞こえたかは分からないので、LT後にTwitterで参加した人に聞いてみたのがこちら。

聞きやすくてよかったと、ポジティブな回答だったのでちょっと安心した。 その後、仕事のオンライン会議とか、転職の一次面接にも使ってみたけど、聞こえづらいとかそういうのは無くて、いい感じというフィードバックを貰えている。

気になるところ

マイクが良くなったので、更に細かい音が気になるようになった。 具体的には、キーボードとかマウスのクリック音が、思いの外響く。 マイクブームを机に直付けしたこともあり、机への振動を結構拾う。自分ではそんなに強く叩いたりクリックしているつもりはなかったんだけど、結構叩いていたみたい。 机と切り離す、という改善案も有るんだけど、今の部屋はそんなに広くないし、机の買い替えはもう少し先になりそう。 なので、ショックマウントを追加で購入した。

結果どうなったかは、取り付けて使ってみたら報告します。

まとめ

今回購入したマイク、とても良かったです。 最初に買うマイクとしては、個人的にはとてもお勧めできるものだと思っています!