02/18(月) は「Googleの中の人に直接聞ける〜フリーランスのためのウェブ集客勉強会〜」に参加してきました。
会場は サイボウズ さんの東京オフィス。
目次
フリーランスのためのウェブ集客勉強会 とは
イベントの概要から引用します。
フリーランスで働いている方の中には、自分でウェブサイトやブログを公開している方も多いと思います。 中にはネットから仕入れた情報を鵜呑みにして、よくわからないままSEO対策をされている方もいらっしゃいますが、 正しい知識を持たないまま闇雲にSEO対策をしてしまうと、 期待していた効果が全く得られないどころか状況が悪化してしまうこともあります。 本勉強会では、グーグル合同会社 検索エヴァンジェリストの金谷氏をお招きし、Google 検索の基本的な話から最新情報までお話いただきます。
何故参加したか
Webの世界では検索が重要であるというのは今更言うまでもないことだと思います。 自分も去年からブログを毎日のように更新するようになって、
- どうすればもっと読んでもらえるのか
- 逆に何故読んでもらえたのか
といったことを考えるようになりました。 (ブログで食べていこうという意志はなく、純粋に誰かに何かを伝えるための方法を考えている、という意味です)
なので、検索エンジンの仕掛けと、最適化についてきちんと学んでおくことは悪くないかな、というのが参加のモチベーションです。
タイムテーブル
時間 | 内容 |
---|---|
18:45~19:00 | 受付開始 |
19:00~19:10 | 開催のあいさつ |
19:10~20:00 | フリーランスのためのGoogle検索講座 / 金谷 武明さん |
20:00~20:45 | 金谷さんに直接聞ける質疑応答タイム (事前に質問を募集します) |
20:45~21:30 | 交流会 |
内容
最初に開催の趣旨説明がありました。まとめの部分のスライドを貼っておきます。
ツイートはトゥギャられていますので、そちらもどうぞ。
フリーランスのためのGoogle検索講座
悪い業者に引っかからないように判断できるように。
資料はSNSに公開できないということなので個人メモで。
内容が不正確な部分もあると思いますので、予めご認識おきください。
金谷さん
どんな活動をしているか?
- イベント
- ウェブマスターフォーラム
- ウェブマスターオフィスアワー
- 公式ブログ
リンクは後述。
- 検索の仕組み
- Search Console
- ウェブマスター向けガイドライン
- 今後の情報収集について
Google検索3つのポイント
- 良いコンテンツを作る
- Googleに伝える
- モバイル
Googleの使命
世界中の情報を整理し
世界中の人々がアクセスできて
使えるようにすること完璧な検索エンジンとは
ユーザーの意図を正確に把握し
ユーザーのニーズにぴったり一致
するものを返すエンジンである
コンテンツの魅力以上の順位にはならない
インターネット上に公開されているページ
- 130兆ページ
- 世界中で1兆回/年以上の検索
「ユーザーの意図」
ユーザーのために良いコンテンツを作る
- ページの発見
- クロール
- インデックス
- 検索結果の配信
クロールとインデックスは不定期に実行される
クロール | インデックス | 検索結果の配信 |
---|---|---|
130兆ページ | コンテンツを整理 | 200以上のシグナル |
スケジュール | 大きいが限界あり | ユーザーごとに |
制御可能 | コンテンツが大切 | デバイスごとに |
- Google検索におけるダッシュボードのようなもの
- Search Consoleとoogle Analyticsは別物
- Search Consoleは検索に関するもの。Googleにしかわからない情報
- Google Analiticsはクライアント側の機能。
検索パフォーマンスレポート
- どんなキーワードで来ているのか/来ていないのか
- なぜクリックされないのか
- タイトルや説明文を見直す
- 過去16ヶ月の情報が見られるようになった。(前年同四半期比が見られるようになった)
- PCとモバイルを分けて分析する
- フィルタで絞り込み/PCとの比較ができるようになる
インデックスカバレッジレポート
- サイトのエラー/有効/警告あり/除外
- 除外
ステータスを細かく見ると色々気づく(リダイレクトが急激に増えたなど)
URL検査ツール
- 対象範囲などを確認できる。問題があった場合に確認すると分かることがあるかも
- ページにリダイレクトがあります
- ユーザーの指定した正規URLと同じ
- インデックス登録をリクエスト ボタンを押すことで再インデックスを促すことができる
- 公開URLをテスト 事前に確認できる
Search Console 2019/03の変更予定
- クロールエラー → インデックスカバレッジレポート、URL検査ツールへ
- サイトマップ → 画像や動画など、一部の機能はこれから移行
- Fetch as Google → URL検査ツールへ
- ユーザー設定 → 既に移行済み
- 構造化データ → 求人、レシピ、イベント、QAページといったリッチリザルトに表示されるものに限定
- 廃止予定
- HTML改善
- プロパティセット
- Androidアプリ用の機能
- ブロックされたリソース
検索パフォーマンスレポートのデータが4/10より正規URLに記録されるようになる。
- Canonical URLsに統一される。
ウェブマスター向けガイドライン
スパム対策(ペナルティと呼ばれることもある)
- アルゴリズムによる対策
- 手動による対策
品質に関するガイドライン(抜粋)
- コンテンツの自動生成
- リンクプログラムへの参加
- オリジナルコンテンツがほとんどまたは全く存在しないページの作成
- 隠しページや隠しリンク
- 誘導ページ
- コンテンツの無断複製
- 十分な価値のないアフェリエイトサイト
- ページへのコンテンツに関係ないキーワードの詰め込み
有料リンクには注意を
リンクプログラム
- リンク プログラム - Search Console ヘルプ
- 「PageRankやGoogle検索結果でのサイトのランキングを操作することを意図したリンクはリンクプログラムの一部とみなされることがあり、Googleのウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反にあたります。」
本日検索結果を不正に操作するためのリンク売買を行っていたサイト ネットワークに対して手動対策を実施しました。PageRank を転送するリンク売買はウェブマスター向けガイドラインに違反します。意図せず行っていた場合は nofollow をつける等対策をとることをお勧めします。https://t.co/UR0iDAjOCR
— 金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) 2019年1月23日
- 検索結果を不正に操作するためのリンク売買を行っていたサイト、ネットワークに対して手動対策を実施
- nofollowをつける対策は有効
有料コンテンツがリンクを貼るためのものとして使われることがある
- コンテンツを作成することより、リンクを貼ることが目的
- 注意が必要
低品質のコンテンツを大量に作る
- ちょっとあやしいサービス(侵害するためのクラウドソーシング)は気をつける。
- スパム行為を助長するものに巻き込まれないように気をつける
最近の有料リンク事例
- 今度のリンクはGoogle検索のアルゴリズムに対応しています
- 今回の外部施策はサテライトサイトからのリンクを送ります。価値あるサテライトサイトからのリンクはガイドラインに違反しません。
- これは安全なリンクです
不正なハッキングが増えている
不正なハッキングが起こると、サイトが改ざんされ
- ウィルス等マルウェアが埋め込まれる
- 既存ページを書き換えられる
- 新しいページを埋め込まれる
- 別サイトへリダイレクトされる
気づくのに時間がかかる。
防ぐのは難しいけど、Search Consoleで発見をサポートしてくれる。
不正なハッキングを防ぐには
- 簡単なパスワードを使わない
- CMSを最新に保つ
詳しくは #Nohacked を見るといい。
再審査リクエスト
手動対策が適用されると...?
- 検索結果から削除
- 順位を差下げる
違反行為を修正すれば再審査リクエストで再インデックスまでできるかも。
ただし再審査リクエストの3つのポイントをクリアする必要がある
再審査リクエスト3つのポイント
- メッセージを良く読み、違反箇所を修正する
- 再審査リクエストに以下の内容を簡潔にまとめる
- なぜ違反が発生したのか
- どのように修正を行ったのか
- 今後どのように違反を防ぐのか
- 否認ツールを使う前に不自然なリンクを取り除くように務める
虚偽の報告や対応をすると更に事態は深刻なことになるので、真摯に対応することが大事。
業者に任せているとリンクを大量に埋め込まれていたりするので、取り除くのも結構大変かもしれない。
今後の情報収集について
公式ブログ
ウェブマスターオフィスアワー(YouTube)
Twitter(ハッシュタグ #ウェブマスターオフィスアワー)
金谷さんのアカウント
Googleウェブマスターヘルプフォーラム
質疑応答
ユーザーニーズの把握の仕方
集客のためのWeb運営について
- ユーザーの検索意図を捉えるのは難しい
- Google Trendは直接効果のあるツールではない
- ユーザーの認識が大事
- アルゴリズムの変動 年間に数百
- 順も傾向も変わっていく
- ユーザーのニーズも変わっていく
- 結局ノウハウになるのかな?
ビッグキーワードの検索回数の基準
- ビッグキーワードを定義する必要があるのか?
- 厳密に定義する必要はない
- 質問の意図は?
個人のブランディングでキーワードの選定
- 他に検索で出てこない言葉の組み合わせ
- 競合がいないほうが良い
- 誰も検索しないワードだと困る
表示速度と掲載順位の関係
- サイトの速度の影響
- 本当の遅いページについてのみ影響
- 影響を受けるかどうかを直接示すツールはない
- Pagespeed Insights
- Lazy load
- AMP
リスクのないサイト移転
- 独自ドメインへの移行で検索PVが落ちるのでは?
- サイト移転のリスクは無いはず
- 手順を提供している通りにやる必要がある
- 移転期間中は一時的に減るかも
- 移転と一緒に他のこともやっている。
- 移転だけじゃなく分割とか。部分移転とかだと分割になるのでトラフィックがそのままにはならない。
- サイトの構造が変わると順位に影響を与える可能性がある。
- 単純な移転であれば大きくは下がらないはず。
- https化などはお金を払って移転する。
- 一時的に順位が下がったとしても独自ドメインでやったほうが最終的には良いのではないか?
SEOを外注する際に気をつけること
- ガイドライン違反のところで話されたこと。ガイドライン違反をしないとか。
- リンクを貼る/貼らない
- 内部施策/外部施策という言葉。外部施策はリンクを貼ることを指すことが多いので注意
- SEOだけでなにかできることはあまりない。
- 知識を生かしてサイトのコンテンツを作るなら意味があるが、コンテンツ作ってからさぁSEO、みたいなことは効果が?
- 世間で有名な人や会社がスパムリンクをしていないとは言えない。
- 違反があった場合の条項を契約に盛り込むのが大事
- ほんとうの意味でホワイトなSEO業者は少ない
- 業者名で検索してみると色々情報が出てくる。
Wordpressサイトは検索に有利/不利?
再審査請求は日本語でも大丈夫か?
- 日本人も見ているので大丈夫。返事も日本語でもらえる。
PWAについて
要はこのようなフィーチャーをウェブに持ってくる
検索順位を落としたくない場合、書き直したほうが良いか?
- 一概には言えない。
- 1位に対するこだわりを捨てたほうが良い。
- 戻すという発想がそもそも違う。
- 強豪の順位をチェックすると良い。
- 同じようなサイトが並んでいることはない。
- いろいろな検索意図があるので、検索結果として表示されるサイトも色々なものが並ぶ。
- 他のサイトの表示順がどう変わるかなどを見て調整すると良いかも。
SEOに効果のあるタグ付の仕方
- コンテンツが一緒でタグの書き方が違う場合は差が出ないようにする。
- 現実には差が出ることがあるかもしれないが、そこは目指す必要はない
- マークアップは一般的な方法(構造でやれば良いのでは)
ページソースの綺麗汚い
- Googleから見てなにか直接的な問題になることはない
- 間接的な問題になる可能性はある。
- リダイレクトなどを複雑にしていると、設定ミスが起きやすい。
- きちんと綺麗にしておくほうがミスを減らせるので推奨する。
- 見直したほうが良い
オウンドメディア、企業サイトで記事を書くので順位を上げたい
- 文字数を3000字以上とか写真何枚以上とか言われることがある。意味があるのか?
- 意味はそんなにない。
- ただ、言われたようなことは確かに聞く。
- そういった声がたくさん上がっていて、それを見てみんなが書く。
- それがインデックスされるので結果的にそういうものが上位に来るようになっている。
- 傾向があったとしても、表面的なことなので底を狙うことには意味がない。
- 対策されると順位が下る。
- 必要な長さ、画像でいいと思います。
サービスを個人で作った。検索しても結果が上位に来ない。
- これ以上どうすれば良いのかわからない。
メディアではないコンテンツで順位を上げるには?
サイト名やサービス内容がユニークすぎると出てこない
- プレスリリースとかSNS拡散はしているが。。。
- URLとサイトの情報を教えてほしい。
まとめ
Google検索についての基礎的な知識を得ることができたのはとてもありがたかったです。 なぜその順位になるのか、ということについても非常に分かりやすく、モヤモヤしていたものがスッキリした感じです。 SEOでその場限りの最適化をしたとしても、アルゴリズムやトレンドは変わるので長期的にはあまりいい方向には向かなそう。 結局のところ、「良いコンテンツを作ってGoogleに知らせる」というのが答えなのかな、と思いました。 参加できてとても勉強になりました。
講演者、スタッフ、参加者の皆様、ありがとうございました!