Above & Beyond

日々のアウトプット記録

Repro Tech Meetup #3 CRE に参加しました(昨日書けなかった分の補足)

資料がアップされましたので、昨日書けなかった分の補足をします。

Treasure Data Supportの担っているCRE的な仕事とは!?

ARM Treasure Data 上加世田さん

www.slideshare.net

ARM Treasure Data には CREという職種は無いようですが、それに相当することを Technical Support がされているということで、そのあたりのお話でした。

Treasure Data 社にはたくさんのサービス(コンポーネント)があり、Technical Support チームは日本2人、アメリカ2人、ウガンダ(EU)1人、統括1人の合計6人で対応している。130から150くらいのチケットを毎週対応していて、そのうち日本の分は40~50くらい。サポート方法は、サポートサイト、メール、オンラインチャット、Slackを使っていて、特徴的なのはフリーフォーマットで受け付けているというところ。フリーフォーマットは問い合わせる側の敷居は下がるけど、サポートする側は内容を確認して対応、つまり自動化しにくくなるんですよね。でも、考えてみたらTreasure Dataのサービスってある程度の規模が無いと使うことは無いだろうし、各サービスも誰でも簡単にというよりは必要な機能をきちんと提供する方にフォーカスしていると思うので、ハイタッチなサポートというのは理にかなっているんだろうな。

Technical Support が担っている CRE的な活動で、もう一つ特徴的なのは TAM (Technical Account Manager) の存在。以下のようなことを担当しているということでしたが、これってカスタマーサクセスで言う CSM (Customer Success Manager) に相当するんだなと話を聞いていて思いました。

  • Data Capacity の管理
  • バッチ・ワークフローの理解・監視
  • コンポーネントの管理・運用
  • インシデント・疑問・懸念の報告・解消
  • プロダクトロードマップの共有
  • 技術トレーニン

Technical Support での実際やっていることの事例としてクエリチューニングと、インポートデータのマネジメントアドバイスの話を紹介されていましたが、こちらはパフォーマンスの出ない1000行のSQLを130行まで短くチューニングして対応したとか数十~数百MBの1JSONファイルをインポートするための方法をアドバイスしたりとか、涙なしには語れない(!?)話で、非常に面白かったです。

全体を通して、ARM Treasure Data 社には CREという職種は存在しないけど、Technical Support がそれに相当することを担っていて、やっていることはCREと変わらない。このあたり、会社の考え方というか特徴が現れていて面白いなぁと思いました。