旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願いいたします。
今年は
- アウトプットを増やす
- 伝える機会を増やす
- 物事に真摯に向き合う
- へこたれない心を持つ
- できる限り楽しく
を念頭に活動していきたいと思っています。
旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願いいたします。
今年は
を念頭に活動していきたいと思っています。
なんか年末で振り返りを書いている人が結構いるので、RSSリーダーに入れて読んでいるソースを晒しておきます。 年明けからの情報収集に参考になればと思います。
Web版でもサクサク読めるし、アプリも有るので個人的にはオススメです。 無料でも使えますが、ソースが増えてくると検索ができないのが玉に瑕。まぁ素直に有料版にしろってことですかね。。。
目次
技術的な内容を書かれている方のブログです。企業のテックブログは別カテゴリにしています。
技術系の出版社のエントリです。(といっても技術評論社さんしか入れてませんが。。。)
セキュリティ関連のエントリを書かれているブログです。
技術系のニュースなどを扱っているブログです。 Rebuildはポッドキャストなのでここに入れるべきか悩ましいですが、逆にポッドキャストはこれしか情報として入れられていないという感じです。
デザイン関連のエントリを書かれているブログです。Design Milkは海外のサイトですが、英語の勉強と思って読んでます。
技術系じゃないブログです。ここはもう少し増やしたい。。。
金融とか経済系のブログです。 まぁ、一応金融関連を長くやっているエンジニアなので、少しは勉強しておかないとという感じですね。
企業がやっているテックブログたちです。
これだけの数のブログをどうやって読んでいるかですが、取り敢えず流れとしては
そうです。全部は読まない、というか読めないので、収集した情報からある程度取捨選択して読んでます。
ありがたいことに、OPMLでリストがほしいという声をいただきましたので、GitHubに上げました。 適当に加工するなどしてお使いください。
feedly_opml/feedly-2019-12-30.opml at master · kabukawa/feedly_opml · GitHub
これは DevRel Advent Calendar 2019 の16日目の記事です。
いきなりですが、皆さんは OS/2 というOSをご存知ですか? IBMとMicrosoftが共同で開発をしていたPC向けのOSです。 その頃のWindowsがDOSの上で動くように開発されていたのとは異なり、最初からOS/2として動くように設計されたもので、当時としては意欲的なものでした。 そのため、Microsoftのビル・ゲイツ氏が「90年代のOSはOS/2しかない!」とカンファレンスで宣言するくらい、期待のOSだったのです。
しかし、OS開発の方針を巡ってIBMとMicrosoftが対立し、2.0からはIBMが独自に開発を続ける形になりました。 ちなみに、Microsoftはというと、その後OS/2をベースにWindows NTというOSを開発しています。 Windows NTがブートできなくなると「SYS OS/2! xxxx」という感じのメッセージが表示されたりして、「あぁ、OS/2の魂がこんなところに」なんて思ったりもしました。
その頃、1994年くらいだったと思いますが、僕に一つの転機が訪れました。 ある金融系のシステム開発の仕事でOS/2を使うことになったのです。 今回の記事は、その頃の話です。
目次
仕事でOS/2を使うなら、自分でも使ってみないとな、ということで個人のPCにOS/2を入れるということからはじめました。 すると、これが面白い。使っていてワクワクする。 LANの機能も標準搭載でファイル共有なんかも簡単にできたし、Webブラウザなどインターネット接続に必要な様々なツールも付いてくる。(Windows95が世に出る前のことです) そして何よりオブジェクト指向UIであるWarkPlaceShellが最高だった。 OS/2自体にはアプリは少なかったのですが、Win-OS/2という仕掛けがあって、OS/2上でWindows3.1がそのまま動くのでそれ程困ることも有りませんでした。(それが良かったのかどうかは別の問題) ということであっという間にOS/2の虜になりました。 好きすぎてPCを買うと最初にOS/2をインストール(Windowsはさようなら)することになり、IBMの認定技術者資格(OS/2)も自費で取って一緒に仕事をしていたIBMの社員の人からもドン引きされるくらいでした。
で、その頃を振り返りながら、「あれってDevRel活動だったんじゃね?」ということを思ったので、DevRelの3Cに「むりやり」絡めてエントリを書こうと思った次第です。
OS/2は仕事で使い始めたので、そこで動くアプリケーションを開発する事になりました。 きちんと開発をするならC/C++ですが、ウィンドウアプリケーションを開発するのは結構大変なので他の選択肢を探しました。 そこでプロジェクトで採用されたのは、Basicでした。 もちろん、システムに近いところはC/C++で開発するのですが、この部分はIBMのすごい人が開発してくれたので、他の開発者はBasicとJavaでアプリを開発していました。 Basicの開発環境なんてOS/2にあったの?と思われるかもしれませんが、当時はCA-RealizerというのとVisualAge Basicという2つの選択肢があり、プロジェクトでは前者を選択しました。 理由は、Windowsアプリも生成できる「クロスプラットフォーム」開発ができたこと。 ただ、Windows上で動くアプリについては、VisualBasicのほうが自由度が高く機能も充実していたので、VisualBasicで開発をしていたんですけどね。 IBMがプライムで請け負っていた案件なので、それ以外にもIBMによる強力なサポートもあって、開発自体は結構順調に進みました。 英語ではあったけれどもドキュメントは大量にありました。(このあたりは流石IBM) お願いすればサポートをするエンジニアの方からサンプルコードをもらえました。 OS/2 テクニカルインターチェンジというイベントが有って、そこにも参加しました。(もちろん自費でですが、確か参加費が結構高かった気が) 自分か知らない様々な技術や仕組みを学びながら仕事ができたので、この時の仕事は今の自分に大きな影響を与えています。 このとき感じたのは、Codeはあっても説明が英語だったりするとそれだけで読まない人はいるし、それを提供してくれる人が近くにいないと得られない、ということでした。
で、OS/2に関するドキュメント類はIBMからたくさん提供されているわけですけど、実際に使う上での困り事などの情報は流石に出てこない。 そういう情報はどこで得ていたかと言うと、雑誌とパソコン通信でした。 雑誌は最盛期は2種類の雑誌が出ていたり、書籍もそこそこの数が出版されていました。 Widnows向けのものは初心者向けで、OS/2向けはちょっと「分かっている」人向けが多かった気がします。 雑誌はひたすら買ってました。 雑誌以外の生の声はパソコン通信の会議室を通じて流通していました。 僕の場合は Nifty Serveの F-OS/2 というフォーラムでした。 そこにはOS/2を使いこなしている猛者も、インストールが上手くできなくて悩む初心者もたくさんいました。 中には「この人はIBMの社員では?」と思うような、技術的に詳しい人もいたりしましたが、とにかく、情報が毎日書き込まれていました。 そこに参加してからは当然、そこに書き込まれる様々な話題を、毎日読むことが日課になったのでした。 得られる情報はWindowsの圧倒的な量にはかないませんでしたが、それでも探せば結構な情報はあったと思います。 問題は、それが広く知られていないことでした。
で、好きなものはみんなにも知ってほしい、と思うのは人情。 Nifty Serveの F-OS/2 というフォーラムで知ったのが Team OS/2というもの。 これは今で言う「外部エバンジェリスト」のようなもので、OS/2を広めたいと思っているIBM以外の人が「宣言するだけで」参加可能な制度です。 宣言するだけなんですけど、Team OS/2のリストというのがあって、そこに登録をしてもらえます。 Nifty Serveの F-OS/2 というフォーラム自体が今で言うSNSのコミュニティのようなものだったのですが、宣言することでますますOS/2にのめり込んでいきました。 オフに参加して仲間を見つけたり、OS/2を使う上での悩みを相談したり。 自社内でOS/2を使った開発を提案したりもしました。(これは逆にアンチOS/2を増やす結果になったので、なかなか難しいものです) そうやって少しずつ和を広げていきました。
Team OS/2を始めたIBM自身にはそんな意識はなかったかもしれませんが、今思えばコミュニティマーケティングのような形で機能していたのではないかと思います。 (その後日本で少しの間OS/2アンバサダーという制度があったんですが、いつの間にか無くなりましたね)
OS/2自体はその後、IBMが開発をやめて他の会社に譲渡されてしまいました。 いまでも別の名前で開発は続いているようですが、我々が購入してインストールできるようなOSでは無くなりました。 それとともに、Team OS/2の活動も雲散霧消していますが、それでも時々OS/2の話題を見ると旧友に会ったような気がしてホッとする自分がいます。
このエントリで書きたかったこと。