1/15(火)は「Tech-on MeetUp#04「APIでつなぐ・つながるFinTecher」」に参加してきました。
会場は TECH PLAY SHIBUYA さん。
相変わらず、渋谷感(笑)溢れる素敵な会場です。 なんかちょっとレイアウトが変わっている気が、と思ったらMCの方からもアナウンスがありました。
言われてみれば、確かに自販機の場所が入口側ではなく奥側に変わってる。レイアウト、少し変わってるんだな。 #TechOn東京
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
ガラス張りになっている部屋も、以前(結構前の気もする)は、奥側にありましたね、たしか。 少しずつ改良を重ねていく、という感じでしょうか。
目次
Tech-on 〜Networking for Techies〜とは
『技術者同士を、人と人とのネットワーキングで繋ぐ』ということを目的としてイベントを開催されています。
イベントの方針としても
- テーマを特定の技術に限定しません! IT業界のトレンド技術を広く扱います
- 開発の現場にいる技術者が毎回登壇! その技術をDeepに語ります
- イベントに関係しない製品紹介や広告 などは原則禁止!
ということを掲げられていて、企業(KDDIさん)が開催するイベントとしては、なかなか意欲的な取り組みだと思っています。
実際、これまでのテーマを見てみると
とまぁ、特定の技術に限定しない様々な分野・視点でのテーマでのイベントが開催されています。 褒めちぎっているみたいですが、実際、参加しても楽しいし、「気づき」を貰える勉強会だと思っています。
毎回、主催者の方がイベントレポートやアンケート結果を集計したものを公開されています。
参加できなかった方も情報を得られますし、主催者の方の「情報を発信していこう」という意気込みが感じられます。 こういうところ、良いなと思っています。
何故参加したか
実は前回の「Tech-on MeetUp#03「Agile for Developers ~やってみよう!お作法だけじゃないアジャイルレシピ~」」にも参加申し込みをしたのですが、当日体調を崩して参加できませんでした。という訳で今回こそは、という意気込みでの参加です。 前回のイベントはログミーさんで全文書き起こしの記事が掲載されているので、興味があればそちらもどうぞ。
ちなみに、前々回「Tech-on MeetUp #02「マネージドサービスだけに頼らないコンテナ基盤」」の時は参加していますので、雰囲気はチョットワカル(笑)
タイムスケジュール
時間 | 内容 |
---|---|
18:30〜 | 開場/受付開始 |
19:00〜19:05 | オープニング |
19:05〜19:10 | 「Tech-onについて」 Tech-on事務局 |
19:10〜19:40 | 「APIでつながるFintecher〜次世代金融ソリューションの創造〜」 中澤 康至@カブドットコム証券 前田 拓海@リコノミカル (モデレータ:長谷川 霞@KDDI) |
19:40〜20:10 | 「じぶん銀行とOpen API」 都木 良和@じぶん銀行 馬場 貴志@KDDI/WebMoney |
20:10〜20:20 | 休憩 |
20:20〜20:50 | 「リアルFintechの立ち上げ方~無人コンビニ600×決済プラットフォームStripe の場合~」 小島 英揮@ストライプジャパン 久保 渓@600 |
20:50〜21:00 | まとめ/次回予告 |
21:00〜21:40 | ネットワーキングタイム 登壇者の皆様や参加者同士でご挨拶する時間としてお使いください |
内容
今回のコアテーマは「FinTech」ということで、金融APIやそれを使ったサービス、キャッシュレス化への流れといったことを3セッション。 それぞれのセッションは対談形式で構成されていて、一方的に講演者が話すスタイルより聞きやすかったです。
この形にしたのは金融API、ということで硬くなりがちなところを少しでも和らげようという意図なのかな、と勝手に想像しています。 もしそうだとしたら、意図通りの効果があったと思いますが、その分技術的にもう少し突っ込んだ話を期待していた方には物足りなかったかもしれません。 個人的には、それぞれとても興味深いお話で、色々やってみたいという妄想が膨らみました(笑)
なお、既にアウトプットをされている記事もありますので、こちらもどうぞ。
APIでつながるFintecher〜次世代金融ソリューションの創造〜
中澤 康至@カブドットコム証券 さん
前田 拓海@リコノミカル さん
モデレータ:長谷川 霞@KDDI さん
[資料は公開されたら追記します]
#TechOn東京 pic.twitter.com/H4KWD6c1BX
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
内容メモ
- CEATECで発表された”AR kabu-camera"についてのお話。
- KDDI株式会社が運営する「KDDI IoTクラウド API Market」に画像解析のAPIを接続するリコノミカル株式会社と、kabu.com APIを連携して開発
- ”AR kabu-camera"は商品のパッケージをスキャンすると、その商品メーカーの株価情報や株主優待情報などをARで直感的に分かりやすいビジュアルで表示してくれる
- 従来は企業情報からドリルダウンして情報を見ていた。”AR kabu-camera"は逆方向で、新しい視点、気付きが得られる。
- すでに提供していた証券APIを使って約1ヶ月で開発。
- カブドットコムさん。デバイスとUXの進化に対して、臨機応変に対処するのはかなりの体力がかかる。
- 事業者側はAPIに専念して、デバイス側は得意なところに任せる形をとっている。
- リコノミカルさん。個別のAPIを束ねてもっと使いやすい新しいAPIを作り出す、というサービスを提供。
- 金融✕ARという軸を持っている。→カブドットコムさんの目に止まった。
- 金融系APIにおける課題
API出せばいいというものではないので、使う側から見て使いやすくするという意味でラップして提供するアプローチはこれから増えてくるんじゃないかと思います。
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
#TechOn東京
新しい何かを1から作るのではなく、今あるものをうまく使って早く作って市場に出す。このあたりのスピード感が金融系にも必要になってくるってことですね。
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
#TechOn東京
じぶん銀行とOpen API
都木 良和@じぶん銀行 さん
馬場 貴志@KDDI/WebMoney さん
[資料は公開されたら追記します]
#TechOn東京 pic.twitter.com/W9Mcw6wgus
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
内容メモ
- じぶん銀行について
- 2017年の銀行法改正で各銀行はオープンAPIの提供が努力義務に
- 努力義務というのは銀行的受け取り方としては「しなければならない」
- 国会提出法案等 : 金融庁
- 銀行法等の一部を改正する法律案の概要
図があって分かりやすい資料 - 「銀行法等の一部を改正する法律案」に関する説明資料
箇条書きで説明
- 銀行法等の一部を改正する法律案の概要
- 改正前はスクレイピングで金融機関の情報を取得していた。
- 改正後、審査が必要に。
- じぶん銀行が提供するAPIについて(1)
なんか、政府の力、強すぎるな、、、
- オープン API のあり方に関する検討会報告書
- じぶん銀行が提供するAPIについて(3)
参照系はオープンになっているけど、更新系は独自仕様。このあたりはまだ難しい何かがあるんだろうか。
- サービス事例
- au Wallet連携
- au Wallet、オンライン決済よりリアル店舗での決済のほうが使われているっぽい。面白い。
- au Walletはプリペイドだがリアルタイムチャージ機能をつけたことでデビットカードのような使い方ができるようになった
- 決済しながらオートチャージも出来て1秒以下で処理が終わる
このAPI、チャージごとに手数料を取るんだろうか?
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
#TechOn東京
リアルタイムチャージ、結構応答時間シビアだな。
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
#TechOn東京
au PAY。
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
QRコード決済、今年の4月から開始予定とのこと。
トランザクション数がメチャ増えそうなのでじぶん銀行さんに頑張ってほしい。
(このセッションも最後にハードル上げてきた(笑))
#TechOn東京
APIでこれだけのトランザクションをさばいている裏側の仕掛けが気になる。Suicaみたいに分散型になっているんだろうか。
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
#TechOn東京
不正利用対策とか、色々考慮点があると思うんだけど、そのあたりの話も聞きたかった。。。
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
#TechOn東京
リアルFintechの立ち上げ方~無人コンビニ600×決済プラットフォームStripe の場合~
小島 英揮@ストライプジャパン さん
久保 渓@600 さん
www.slideshare.net
無人コンビニ 600 と、決済プラットフォームの Stripe を起点に、キャッシュレス化への不可避な流れについて対談形式で。
無人コンビニ 600 www.600.jp
Stripe stripe.com
- Stripe
- 600
- FinTech/キャッシュレスへの波。ビジネスマンとしてどう思うか?
- 前には戻れない不可避な流れ→社会の変革
- パートナーとの連携も重要→既存企業が変革に対して前向き
- マインドのほうが大事。
- キャッシュレスへの流れ
- xxPAYがたくさんサービスを始めている
- マーケットはある
- 不可避な流れ
- 様々な環境も揃ってきていて、今が一番いい時期。
- xxPAYがたくさんサービスを始めている
- 600実現にはどんなハードルが有ったか?
- 技術的制約
- コンプライアンス問題
- ハードウェアならではのチャレンジは?
- ハードウェアが大変。
- いかに不具合を継続的に改善していくかが課題
- ハートとソフトの境界がこれからは曖昧になってくる。
- 両方扱えることが重要になってくる。
- 隣接領域に対して知識を持ちつつ専門領域も持っている人が出てきている
- 今後、FinTech/キャッシュレスの分野で注目しているテクノロジー、ビジネスモデルはありますか?
- 決済自体を意識することが無くなっていくのではないか。
- 消費をしている自覚は有っても決済をしている自覚はない。
- 銀行という存在がなくなる
フルスタックが今まではソフトウェア領域のみだったのが、ハードも含めたものに変わっていく、という話は興味深い。
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
#TechOn東京
今のままの銀行という存在がなくなる、というのは見えなくなるという意味なのかな。空気のように当たり前で、存在を意識しなくても使える世界になると良いなと思います。
— kabukawa (@kabukawa) January 15, 2019
#TechOn東京
決済が透明化するという話は小島さんのツイートに有るこちらの記事もどうぞ。
ちなみに、 #TechOn東京 で「決済が透明化する」ってハナシをしたときに例に出した Amazon Goについては、コチラのブログもご参考までに。https://t.co/4xvwB6rE26
— Hideki Ojima (@hide69oz) January 15, 2019
懇親会
懇親会。
全体の雰囲気がわかる写真は撮り忘れたのでこちらのツイートを貼らせていただきます。
懇親会も盛り上がりまくり #JP_Stripes #TechOn東京 pic.twitter.com/hKsXs05qIC
— beppu01 (@beppu01) January 15, 2019
とてもいい雰囲気でお話のできる懇親会でした!
まとめ
次回予告もされていたので、こちらのツイートを貼っておきます。(昨日会場で見たものは幻ということで(笑))
【拡散喜望峰】Tech-on MeetUp 05は "xR x SOMETHING"で、 2019年3月11日(月) at TECH PLAY渋谷で開催です!Save the DATE! #TechOn東京 #techplay pic.twitter.com/J4oU1ZdU2w
— mamohacy (@mamohacy) January 16, 2019
最初にも書きましたが、参加できて色々参考になりました。 金融APIはたぶん触ってみたいけど、なんとなくハードルが高いと感じている人は多いと思うので、セッションでもチラッと話が出ていたハンズオンがあったら参加したいなぁと思いました。
— Tech-on事務局 (@techon_org) January 15, 2019
APIが出揃ってくると色々できるようになるので、新しいサービスを作って世界にインパクトを与えてみたい!みたいな気持ちになりました。 (色々話が大きすぎてヤバイ)
前回参加したときも感じましたが、こちらのイベントはスタッフの方の数も多く、参加者に対してきめ細かく対応をされていて、安心して参加できました。 テーマと内容も毎回とても楽しみにしています。
登壇者、スタッフ、参加者のみなさま、ありがとうございました!