9月28日(金)が現場への最終出社日でした。正式には9月末、つまり本日をもって退職ということになります。 自分が退職エントリ書くなんてと思っていたけど「読みますよ?」と背中を押してもらったので、つらつら書こうと思っています。
はじめに
会社には2012年の8月に中途で入社し、平社員から主任を経て、アクティングマネージャーという職位を務めさせていただきました。入社してから1ヶ月ほど別プロジェクトのヘルプに出た後で今の現場で常駐という形だったので、自社歴と今の現場の常駐期間がほぼ一緒になります。自社での立ち位置とか仕事はいろいろ辛いことがありましたが、恨んだりとかそういう感情はありません。サポートしていただいた上司、色々文句を言いながらも頼りない管理職の自分を支えてくれた部下3人(退職しちゃったけど)、ありがとうございました。
また、自社以上に現場では非常に色々なことをさせていただき、非常に楽しい6年間でした。ビッグデータ、テキストマイニング、機械学習、といった新しいことにも触れることができましたし、クラウドで環境を作ったり新しい言語(R/Pruby/Pythonなど)を使ってコードを書いたりして、毎日が新しい発見ばかりでした。しかもそれを高い技術や考え方をもった素晴らしい人達と一緒に仕事をできたことは、技術者の端くれとして本当に幸せでした。なにより、SEとしてなにをすべきかに気づくことができたのは、自分にとっての転換点でした。
SEとしての仕事は、何かを作ることではなく、相手(顧客)の問題を解決することなんですよね。システムとかツールはそのための手段であって作ることは目的ではない。そんなの当たり前だし、今更何をって思われるかもしれないですけど、今までの仕事に仕方って、納品したら/稼働したらそこで終わり、みたいなことが多かった。だから、今の現場で原点に帰って仕事をできたことが嬉しかった。
tl;dr
取り敢えず、いま現場を去りたい積極的な理由は実は無いです。 退職ついては、年齢も50を過ぎたこともあり、このままSESの世界で終わるのはどうか?と考えて外部の勉強会に参加しまくったりはしていたものの、退場と退職のタイミングが今だったのかは自分でも自信がない。でもまぁ、こうして去る日を迎えたので、今の気持ちを書いてみようと思います。
なんで現場を去るのか
最初の理由は、自社のメンバーが3月末で1名退職し、更に9月末で残り1名も退職を希望しており、 そのままだと自分一人になるためです。派遣法の改正で特定派遣ができなくなるので自社では契約を 準委任契約に切り替えていたのですが、1人になると準委任契約はできない、ということです。 (これも最終的には派遣契約できるように会社が動いたので、今となっては何だったのか?という 感じではあります)
それでもなんとか残ってということも考えたのですが、 それを諦めるきっかけ(結局は自分の思い込みだけで、そういう意図は相手にはなかったにせよ)もあり 自分の中で現場を退場をするという決断を今年の4月にしました。
なんで退職するのか
社内では一応管理職ということで毎週現場での業務後に自社に戻って会議がありました。 月に1回土曜日にも会議があるので、それにも出なければなりません。 管理職なので管理職手当は出てますけど残業代は出ませんし、 予定が会議の日は入れられないのは自分にとっては辛かった。 それが必要なのは分かっていても、なかなか自分の中でポジティブな気持ちになれない、というか。
9月末で現場を退場することになって、じゃぁ次の現場というのを考えたときに、 このままSESの世界で終わるのはどうか?という気持ちがあり、 この世界を外から見てみようと思ったので、5月末くらいに退職しようと決断しました。
本音としては
自分の中では、 踏み出したんだから思ったことをやろうと思うけど、まだ現場に心残りがある、 というのが正直なところ。まぁ、自分がいなくたって、本当に必要なら代わりに誰かがやるわけ だから、心残りっていうのはまだなにかやれたんじゃないか?みたいな自分の勝手な言い訳なん ですけどね。
このあとどうするのか?
取り敢えず無職です。 相変わらず勉強会には行こうと思っていますけど、今までできてなかった
- 積読になっている本を読む
- 資格を取る
- コミュニティに参加する(スタッフとか)
- 写真を撮りに行く
- 色んな所で仕事をする
- 海外に行く
というのを、少しずつできるようになりたいな、と思っています。 一年間くらいは死なない程度の蓄えはあるので、とにかく思ったことをやっていきたいです。
もちろん、仕事もしたいので、このおっさん面白そうだから一緒に仕事してみようかな? と思った方はご連絡をいただければと思います。
どんなスキルを持っているかとか知りたい方は Twitter (@kabukawa) にDMで聞いていただくか LinkedIn を見てください。
https://www.linkedin.com/in/kunihisa-abukawa-78537591/
さいごに
ここ1年位、毎日のように色々な勉強会に参加してわかったことは、今のままじゃ駄目だな、ということでした。 今の自分を変えるのは簡単ではないけれど、できないことじゃない。 だから、何ができるかはわからないけど、カイゼン・ジャーニーに出てくるこの言葉を胸に、 僕は一歩を踏み出そうと思います。
「行動を変え、新たな一歩を踏み出すのに「遅すぎる」ということはない。行動を始めるべきだと気づいた そのときが、その人にとっての最速の タイミングだ。決して、気おくれするな。」
小さな一歩かもしれませんが、頑張っていこうと思います。 これからもよろしくおねがいします。